Q キャラクター「ミャクミャク」発表…次の万博に日本が選ばれた理由は?
2025年の大阪・関西万博まで1000日となった7月18日、万博の公式キャラクターの愛称が発表されるイベントがありました。早速、印象的な見た目の「ミャクミャク」というキャラクターがSNSなどでも話題になっています。
私はこれまであまり万博に興味をもっていなかったので、そもそも「万博」がどういうものなのかも詳しく分からないのですが、なぜ、日本が万博の開催地に選ばれたのでしょうか。(10代・女性・学生)
A 2025年の大阪万博が決まったのは2018年11月のこと。ライバルは…
万博の正式名称は「国際博覧会」で、「国際博覧会条約」という国際条約に基づいて、正式に博覧会国際事務局(BIE)に認められたものです。
始まったのは1851年、ロンドンのハイドパークで開かれた「第1回ロンドン万国博覧会」です。このときは25カ国が参加しました。
日本が初めて国際博覧会に出展したのは、1867年(慶応3年)の第2回パリ万博からです。江戸時代に出展しているのですね。主催国は、最新の技術を披露して国威を発揚するものでしたが、大勢の人が参観に訪れ、経済効果が大きいことから、各地で開かれるようになり、1928年に国際博覧会条約が調印されました。
パリのエッフェル塔も1889年にパリで開かれたときに「鉄をふんだんに使った建造物」として建設されたのです。
日本で始めて開かれた大阪万博は1970年でした。当時は1964年に東京オリンピックが開催されていました。「東京でオリンピックが開かれるのなら万博は大阪で」という意識もあったようです。
2025年の大阪万博が決まったのは2018年11月のこと。ライバルはロシアのエカテリンブルクとアゼルバイジャンの首都バクーでしたが、日本は安倍晋三首相や松井一郎大阪府知事(当時)が世界各地を巡って支持を呼びかけ、誘致に成功しました。
もしロシアに決まっていたら、「ロシア万博ボイコット」ということになっていたでしょうね。