2022年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。皇室部門の第2位は、こちら!(初公開日 2022年3月20日)。

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 3月17日、愛子さまは御所で成年会見に臨まれました。約30分に及んだ初の単独会見には、どのようなお気持ちが込められていたのでしょうか。2001年の愛子さまご誕生時から数多くの皇室番組に携わり、『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)などの著書があるつげのり子氏に話を聞きました。

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ツヤ肌メイクは若々しさを意識?

――愛子さまは昨年12月1日に20歳を迎えられました。慣例では皇族の成年会見は誕生日当日に公開されますが、今回は約3カ月遅れての実施となりました。

3月17日にご成年にあたっての記者会見に臨まれた愛子さま ©時事通信社

つげ 愛子さまのご学業の都合ということでしたね。会見前日の3月16日夜には東北地方で震度6強の地震があり延期かとも思いましたが、冒頭で「昨夜の地震により亡くなられた方がいらっしゃると伺いまして心が痛んでおります」とお見舞いの言葉があり、お心遣いを感じました。

――服装は薄いグリーンのセットアップでした。

つげ あれは「若草色」ではないでしょうか。平安時代の書物にも見られる古来の色で、若草は『伊勢物語』では若い女性を表す言葉として登場します。愛子さまは大学で日本文学を勉強していらっしゃいますから、そういった書物をお読みになったことがあって、意味もご存知で選ばれたのではないかと想像します。春を待ち焦がれる新芽の色でもあり、これから公務に携わって成長していこうというお気持ちも込められていたのかもしれません。

――関連質問でも「平安時代の文学作品、物語作品をはじめ、古典文学には引き続き関心を持っております」と述べられていました。

つげ メイクもツヤ肌に仕上げられていましたし、若々しさを意識されているように感じました。今のトレンドもあるとは思いますか、他の女性皇族の会見ではこれまであまり見られなかった雰囲気なので、印象に残りました。髪も以前はそのまま下ろされていたり、ハーフアップが多かったと思いますが、今回は後ろでひとつにまとめられていましたね。皇后・雅子さまも宮中祭祀に備えてか、髪を伸ばされてアップにすることが増えていますので、会見中のお姿には雅子さまの面影を感じました。

2021年12月5日、成年行事にのぞまれた愛子さま ©Getty Images

――全体を通して、愛子さまの会見をどうご覧になりましたか。

つげ ほとんどメモをご覧にならず、ひとつひとつ丁寧にご自分の言葉で話されているのが印象的でしたね。天皇皇后両陛下とのご家族のエピソードも多く盛り込まれていて、会見時間は約30分にわたりました。2011年に成人を迎えられた小室眞子さんや2014年の佳子さまの成年会見は10分から15分程度(文字数などから算出)でしたから、これは異例の長さだと言えます。