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〈24時間テレビ放送〉「出征の朝、あと5分とキャンバスに向かい続け…」戦没画学生慰霊“無言館”の館長が、樹木希林さんと“亡くなる2年前”に話したこと

内田也哉子×窪島誠一郎#1

source : 週刊文春WOMAN 2022年夏号

genre : エンタメ, 芸能, アート, 昭和史

note

父の水上勉さんから唯一もらったもの

窪島 そのご縁で、今年の成人式は也哉子さんに来てもらい、新成人ひとりひとりに手紙を書いてもらったんですが、普通に家でフラフラしてる奥さんだと思っていたら、大間違いだった。

内田 そう、基本的にはフラフラしているだけです(笑)。

絵:Gento

窪島 いやいや、この雑誌のエッセイの連載だけでも文章のセンスのよさ、モノの見方が独特であることがわかるし、『SWITCHインタビュー』(Eテレ)で吉田カバンの創業者の息子さんと対談しているのを観ても、大したもんだなあと認識を新たにしたんです。

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内田 吉田カバンといえば、窪島さんはご愛用ですよね。

窪島 このトートバッグがそうです。持ち手の部分だけ直したけど。

内田 以前、お電話で、実のお父様の水上勉さんから唯一もらったものが吉田カバンのバッグだと伺いました。

窪島 そう、ほかには何ももらわなかったけど、カバンは2つもらいました。実際に水上先生が使っていたんですよ。小説を執筆するための資料を詰め込んで、ものすごく重そうだったので僕が持ってあげたことがあります。

文:小峰敦子(対談)、 絵:Gento

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〈24時間テレビ放送〉「出征の朝、あと5分とキャンバスに向かい続け…」戦没画学生慰霊“無言館”の館長が、樹木希林さんと“亡くなる2年前”に話したこと

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