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埼玉県宮原で出会った「小さな立ち食いそば店」 出汁が利いた“上品なそば”を堪能してきた

2022/08/16

genre : ライフ, グルメ

note

 渡辺さんは学生の頃から立ち食いそばが大好きで、東京に仕事に行くといつも出先で食べていたという。つまり根っからの「立ち食いそば好き」だったというわけである。外食関係の仕事もしていたので、「いつか地元の宮原で立ち食いそば屋をやってみたい」と心に誓っていたという。しかも、自分が朝から食べていたので、出勤前に気軽に食べることができるような店にしたいと考えていた。それで思い切って今の場所を選んだという。

オーナーの渡辺真吾さんは大の立ち食いそば好き

 よく食べていた店の味や販売方法も参考にして、天ぷらはできるだけ小ロットで揚げるようにして、揚げたてに近いものを提供しようと工夫しているという。

 また、食券機に「こどもうどん・そば(未就学児のみ)」(150円)というボタンもある。そういえば店の名前「蕎麦 陽まり」も自分の子供の名前にちなんで命名したとか。家族連れも気楽に入ってもらいたいという渡辺さんの思いが伝わってくる。

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メニューはシンプル。「こどもうどん・そば(未就学児のみ)」のボタンもある

新メニューを食べてみた

 それと「常に新しい商品を提供するような面白い店にしたい」という思いもあるようだ。新メニューの「くるみ蕎麦」(640円)を発売するので食べてみてほしいというので、3杯目に突入だ。

 こちらも2分ほどで完成したので取りに行く。そばはコシがあって、ざるで食べても十分うまい。くるみだれは濃厚で野趣あふれる感じもあって、こちらもあっという間に平らげてしまった。

新発売予定の「くるみ蕎麦」

 最近は18時から居酒屋営業も開始したとか。鳥天などのお好みの天ぷら1つと飲み物2杯の「陽まりセット」(1000円)がお得だとか。もちろん〆のそばも食べることができる。

夜の居酒屋メニューも充実させたいとのこと

駅から見える風景もなんとなく穏やか

 渡辺さんと若い店員さんに挨拶して店を後にした。「蕎麦 陽まり」は立ち食いそば好きの渡辺さんが地元にオープンした、出勤前に気軽に食べることができるアットホームな立ち食いそば屋だった。

 宮原は大都市大宮のすぐ隣だが、駅から見える風景もなんとなく穏やかである。また訪問しようと思う。

高崎線上野東京ラインで帰路につく
宮原駅の周りは穏やかな風景が広がっていた

INFORMATION

蕎麦 陽まり(ひまり)
住所:埼玉県さいたま市北区宮原町2-17-9 大雅ビル1F
営業時間:7:00~14:00 18:00~23:00(8月16日は夜の部のみ営業)

埼玉県宮原で出会った「小さな立ち食いそば店」 出汁が利いた“上品なそば”を堪能してきた

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