キャサリン:
女性は好きな男性には本音を言ってほしい
Bさん:
僕も好きだ
2人のやり取りは一気に恋愛モードに。「I miss you」とメッセージを送るほど、はまり込んでいた時、キャサリンが突然、「ガーナでの金の採掘プロジェクトに行く」と言い出した。
Bさん:
なぜ会社じゃなくて個人で行くの?
キャサリン:
間違いなくもうかる魅力的な案件だからよ!ガーナでの仕事が終わったら、日本に会いに行くわ
しばらくすると、国際ロマンス詐欺の常とう手段である “トラブル発生”が…。
キャサリン:
労働者が賃上げを要求していて、80万円必要なの。それを払わないと作業が終わらないわ
Bさん:
それで仕事が終わって、日本で会えるなら払うよ。どうやって送ればいいの?
キャサリン:
私のアドバイザーである銀行員のベンから、日本にある入金先について、あなたに連絡が行くようにするわ。ガーナではアメリカ人は口座を持てないから、そういうやり方をするの
Bさんはその時の気持ちを話してくれた。
Bさん:
すごく僕の中で変な話だというふうに思って、自覚あったんですけども。彼女を思う気持ちの方が強かったです
おかしいと思いつつも、ベンの指示通り、見ず知らずの“日本人名義の口座”に振り込んだ。
Bさん:
男として、やっぱり女性から頼られるっていう「しょうがねえな」みたいな。女性を守れる部分があるんだったら、しかも金で解決できるのであればと思いました
知り合ってから2年間でBさんが振り込んだのは3000万円以上。1500万円あった貯金では足りず、銀行からも1500万円借りた。
それでも終わらず、さらにBさんからお金を引き出そうと要求がエスカレートしていった。
キャサリン:
買い手のいるオーストラリアに金を持ち込もうとしたら、ガーナ警察から幼児への違法労働の疑いがかけられて、オーストラリアで金を取り扱えないと言われたの。その疑いを晴らすために、またガーナに戻っての裁判費用が2000万かかるわ