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Bさん:
2000万!? もう3000万払っているのに、どこにもそんなお金ないよ

キャサリン:
でもこのビジネスが成功すれば相当の金が入ってくるわ

 

Bさんは退職金を充てるため、大手証券会社に辞意を伝えるという最終手段に出た。全てを投げ打ってキャサリンとの生活に懸けた直後…。

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Bさん:
大阪府警から電話がかかってきたんですよ。最初「何言ってんの?この人」という思いでしたね。全然まったく理解できない。大阪府警から「あなた、詐欺で騙されてますよ」って言われて、ええ!?って。あなた誰ですか、という感じでしたね

キャサリンと信じていた女性の写真は、フィリピン人女優のインスタグラムから盗用したものだった。また、身分証明として送られてきたパスポートなどもすべてが偽物だった。

 

今や世界的問題に 「人を信じられない」被害者の苦しみ

国際ロマンス詐欺は、コロナ禍の影響もあって世界的な問題となっていて、FBIもサイトや動画で警告している。

FBI警告動画:
ロマンス詐欺師はプロです。純粋で優しくて誠実そうに見えます。緊急や予想外のお金が必要だと言ってきますが、しかし決して会うことはできません

 

今回、摘発されたグループは氷山の一角にすぎず、被害はまだまだ続く恐れが…。一度だまされれば、失うのはお金だけではない。被害者たちは、詐欺にあったと分かった時の当時の気持ちを話す。

Bさん:
人を信じられないっていうのが、間違いなく失ったものの一つですね。将来に対しての希望を失わせることが一番悪質だと思います

Aさん:
自分自身が防げなかったというか、自己嫌悪に陥ってしまうというか。結局は誰にも相談ができないので、抱え込んでしまう気持ち。恋愛に関しては関わりたくない

 

コロナ渦で急増するマッチングアプリやSNSなどオンライン上での出会い。寂しさやストレス、恋愛感情につけ込み、巧妙に優しさで相手を操り、気付いたら多額のお金を失っている。

忍び寄る甘い誘惑…。待っているのはとんでもない“現実”かもしれない。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年7月14日放送)