メタルスレイダーグローリー(1991年発売)/8000円(ほとんどなし)→1万円→5万円
発売予告から4年ほど経過し、誰もが開発中止になったと思っていたタイミングで、突如発売が発表された『メタルスレイダーグローリー』は、ファミコン最大容量の8メガROMを搭載したグラフィックの良さ等からゲーマーの高評価を集めた作品です。
しかし、開発に時間がかかったため、発売当時はすでに次世代ハードのスーパーファミコンが流行しているという状況。そのため、ファミコンソフトは見込み出荷でなく、受けた注文分を出荷するという安全策をとるメーカーが多かったため、出荷本数が少数になってしまい、本作もほどなくプレミア化しました。
スーパーファミコンが市場を席巻する前に発売されていたら、売れ行きが大きく変わっていたでしょうから、そうした意味では、もったいない一作と言えるかもしれません。
囲碁指南’94(1993年発売)/5000円(2000円)→数千円→数万円
“プレイしない”ファミコンソフトナンバーワンといっても過言ではない『囲碁指南’94』。それもそのはず、本作はゲームでありながら、コンピュータや対人での対局はできないのです。棋力判定という要素はありますが、過去の名局を見るのが内容のメイン。ただでさえ、競技人口が多いとは言えない囲碁にもかかわらず、囲碁を見るゲームを買う人がどれだけいたのでしょうか……。
シリーズとして5作品が発売されているうち、最後に発売された、この「’94」が市場在庫が少なく、高騰しているのですが、シリーズ前作品や将棋名鑑シリーズなど、同系統のタイトルもいずれ高騰することが予測されています。
ファミコンソフトのコンプリートを目指している人は、何が何でも全部そろえたい。けど、プレイできないゲーム……というわけで、コレクター泣かせのゲームでもあります。
大型付属品セットのソフトは狙い目!?
エキサイティングボクシング(1987年発売)/1万円(ほとんどなし)→数千円→数十万円
『ドレミッコ』『トップライダー』『スペースシャドー』など、大型付属品があるソフトは高騰しがち。なかでも1987年にコナミから発売された『エキサイティングボクシング』は、群を抜いて高額で取引されている作品です。
『エキサイティングボクシング』は付属品のサンドバッグを殴ってプレイするというゲームでした。当時流通していた、キーボードや銃系の付属品に比べて、保管しにくく、ビニール製で大きく、殴ったせいで破損してしまったものも多いのでしょう。完品の流通量が少なく、価格が高騰しています。
そして、本作にはコナミ特有のキャラカードが付属されていたので、カード目当ての人や、カードコンプリートを目指している人が欲しがっていることも、高騰理由に挙げられるでしょう。余談ですが、コナミが付属させていたキャラカードのなかには、1タイトルで何種類もバリエーションがあるものもあり、これまたコレクター泣かせ。なお、『エキサイティングボクシング』はキャラカードが1種類なので、その点は安心です。