RSK山陽放送で、報道局の記者がデスクによる暴行があったと訴え、岡山県警が現場となった報道フロアに立ち入り捜査を行っていたことが「週刊文春」の取材でわかった。

 RSKは岡山県と香川県を放送エリアに持つ、TBS系列の準基幹局だ。

「従業員数は約150人で『地域とともに』が社是。これまで香川県豊島の産廃投棄事件のスクープなど、地元密着の報道に力を入れてきた」(地元テレビ局関係者)

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©文藝春秋

 事件が発生したのは、2020年7月14日の午後10時ごろ。この日は定期人事異動の前日だった。RSK関係者が証言する。

「夜勤のため報道フロアに詰めていた男性記者のAさんのもとに、先輩社員である報道デスクのXさんがやってきて激しく詰問。Aさんの隣にあったイスを蹴り上げ、それがAさんに当たったのです」

 X氏は翌日から報道局で勤務する予定だったが、異動してくる自席に、前の使用者の荷物が置いたままになっていた。そこで、X氏がAさんに荷物の片付けを要求したところ、Aさんは「ぼくの物ではないのでできません」と拒否。するとX氏は激高して「お前は俺に、ここ(報道局)に来るなと言っとるんか!」と言い放ったという。