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「本当にあのときに死なないでよかった」母が見つけてあわてて駆け寄ってきて…中川翔子が語る“スイッチが入ってしまった日”

『「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない』より#2

2022/08/31

source : 文春文庫

genre : ライフ, ヘルス, 教育, 読書, 芸能, 社会, 政治

 そうしていくうちに、

 ああ、楽しみ!

 ああ、生きててよかった!

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 と思うなにかに、出会えるんです。

 いまは見えなくても、

 会えてよかった。

 そんな出会いが待っています。

 学校にはなかった、居場所があります。

 あなたに合う居場所が必ずあります。

 わたしはあのころ死にたかった自分に、

 なんて言葉をかけるか、いつも言葉を探しています。

 だけど、いままでにあったたくさんの

 生きててよかった! うれしい! は、

 あのころ、悩んでいた時間に見つけた、

 好きなことのおかげで、それが未来を動かして夢を叶えてくれました。

 歌ったり、ゲームをしたり。

 絵を描いたり、ネットを見たり。

 つらいことから心を守るために毎日していたことが、

 未来の夢の種まきになっていました。

 だから、どうか死なないで、

 好きなことに夢中になれる時間を大切にして。

 学校以外の時間はすべて自分の時間。

 心を、命を、守るために、

 好きなことをたくさん見つけてほしい。

 いつか、ああ、それでよかったんだ、

 と思える未来に大人のわたしが責任を持ちます。

 大丈夫、

 と、わたしは言いたいです。あの頃の自分にも。

「本当にあのときに死なないでよかった」母が見つけてあわてて駆け寄ってきて…中川翔子が語る“スイッチが入ってしまった日”

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