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浜辺美波22歳に「清楚なイメージに傷がつきますよ」と言われても…あえて「きわどい表現」に挑戦した“覚悟の理由”

8月29日は浜辺美波の誕生日

2022/08/29
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「イメージを壊さないで」という声も…

 すでに浜辺は、前年の2017年に映画『君の膵臓をたべたい』で、難病のため残りわずかの人生を精いっぱい生きようとするヒロインの高校生・桜良を演じ、同世代の支持を集めていた。夢子役に決まったときには、桜良と役柄があまりに違うので、『君の膵臓~』で浜辺を好きになったファンからは「やらないでほしい」「イメージを壊さないで」というような声もあがったという。しかし、いざ放送が始まると「本当に面白い」「顔芸頑張ってる」などと、役へのなりきりぶりが話題を呼ぶ。『賭ケグルイ』は、浜辺にとってはその出演自体が一種の賭けだったが、見事に勝利を収めたというわけである。

『賭ケグルイ』のヒロイン・蛇喰夢子(原作:河本ほむら、作画:尚村透/スクウェア・エニックス)

 その浜辺はきょう8月29日、22歳の誕生日を迎えた。大学に進んでいれば来春にも卒業という年齢だが、彼女は高校卒業とともに進路を俳優一本に絞った。もっとも、デビューする以前は基本、安定志向で、幼い頃には歯科医になろうと思っていたという(『GOETHE』2019年6月号)。

 デビューのきっかけとなった2011年の第7回「東宝シンデレラ」オーディションには、母に勧められ、「どこまで通過できるか」という好奇心で受けた。結果、新設されたばかりのニュージェネレーション賞を受賞する。このときのグランプリには上白石萌歌が歴代最年少の10歳で選ばれ、その姉の上白石萌音も審査員特別賞を受賞している。萌歌と同い年(学年では1つ下)の浜辺は受賞すると、地元・石川から東京へワークショップに通い、中学入学後は毎週演技や歌のレッスンを受けるようになった。当時より同期とくらべても自分は不器用という思いが強かったようだ。

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浜辺美波が演じた、蛇喰夢子(番組公式サイトより)

子役時代に朝ドラで見せた「片鱗」

 やがて子役としてドラマにも少しずつ出演し始める。2015年には土屋太鳳主演の『まれ』でNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)にも初出演した。筆者も見ていたはずなのに記憶がなかったのだが、出演回を見返して思い出した。

 それは、石川の輪島で塩田と民宿を営む夫婦(田中泯・田中裕子)のもとに、東京に出ていた池内博之演じる息子たち家族が戻ってきた回だった。息子は両親に同居したいと切り出し、妻(中村優子)もそれを後押しすべく、娘2人にも祖母に甘えて同居をせがむよう命じる。浜辺はその娘のうち中学生の妹を演じていたのだ。その妹には高校生の姉(恒松祐里)ともども田舎に住む気はまるでないのだが、精いっぱい祖母に媚を売ってみせる。いま見ると、二面性を持った役どころという点に、その後の片鱗を感じる。