先生のところに行って「黒くてすごい宿便が出ました」と伝えたら、「ああ、宿便が出たんだね。良かった」って。それでそのあと、また鍼を刺しました。
そのときに先生から、「普通の人は食べたものをすぐエネルギーに転換できるけど、まりやは今、その能力が弱っている。だから1回、炭水化物を抜いてごらん。そして、できるだけうちに通って」と言われたんです。
だから、その日を境に食生活を見直すようになりましたし、雨の日も風の日も雪の日も先生のところに通い続けて、鍼を刺してもらうようになりました。
食事を変えたことで、体調が劇的に変化
――そこから体調が改善していくんですね。
山田 徐々に胃と腸が正常に動くようになっていきましたね。よくよく考えてみたら、テレビに出て忙しかったときは、いつ食事が取れるかわからない状態だった。だから、楽屋に用意されているものをとりあえず食べるような食生活を送っていました。
それに、常に緊張してガチガチの状態だったから、体が緩む時間がなくて。食べたものが常に消化不良を起こしていたんです。
でも、先生に言われて食生活を改善してからは、「食事を変えただけで、これだけ体調が良くなるとは」と感動するくらい、体が健康的になっていきました。
そして、体調の変化を実感したのをきっかけに、「もっと食について学びたい」と思うようになったので、スーパーフードマイスターや薬膳インストラクターなどの資格を取ったんです。
――体調が回復したあと、かつてのようにバラエティ番組に出る機会が減ったように思います。それは、体調を考慮してのことだったのでしょうか。
山田 もちろん、体のことを考えて無理をしないようにしていました。それに、その頃は舞台を中心に活動していたからというのもあります。20歳のとき、森光子さんに初めて舞台に呼んでもらってから、舞台の魅力にハマって。多いときは、年間5本くらい舞台のお仕事をさせていただいていました。