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 ただ、舞台のお仕事は拘束期間が長いので、ロケにも行けなくなるし、どうしてもテレビの出演本数が少なくなってしまう。

 しかも、私の活動がそういう段階に差し掛かっていたときに、体を壊して入院・療養生活をすることになってしまった。療養があけてからも舞台のお仕事はしていたんですけど、テレビを見ている方々には、極端に露出が減ったような印象を持たれてしまったんだと思います。

今年6月に会社を設立して“事業主”になった理由

――最近は、体調を崩したご自身の体験をもとに、健康や食に関する発信を積極的に行っていますよね。

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山田 2014年には、私の経験を1冊の本にまとめた『食事を変えたら、未来が変わった!』という書籍を出しましたね。私の経験が、悩みを抱えている誰かの役に立てばと思ったんです。

書籍の出版などで「食」や「健康」の重要性を発信

 あとは食に関する資格を生かして、自分のオリジナルブランド「Mariya’s Choice」を立ち上げました。そこで、大豆ヌードルや大豆ミートの商品開発・販売にも力を入れています。最近は、商品展開について考えているときが一番楽しいですね。

 そういえば、2022年6月には会社を設立したんですよ。

――どういった会社を設立されたのですか?

山田 その会社では、困っている人たちの潤滑油になれるような取り組みをしたいと考えています。例えば、シングルマザーのお母さんたちがもっと子供と一緒にいる時間を持てるような、仕組みづくりや仕事の提供をしたいんです。

 だから今はその取り組みができるように、そういう分野に強い方々と一緒にお仕事をしています。

  

――なぜそのような考えに?

山田 いま、“見えない貧困”に陥っているご家庭が増えています。特にシングルマザーのご家庭は、女性の雇用問題も相まって、生活が厳しい状況にある。

 そうすると結局、子どもたちにすべてのしわ寄せがいってしまうんですよね。人格が形成される大事な時期に、家庭の事情で十分な愛情を注がれなかったり、必要な栄養を摂取できなかったりすると、子どもが自己肯定感を持てなくなってしまう。