〈あらすじ〉
スウェーデン随一の金庫破りの腕を持つシッカン(ヘンリック・ドーシン)、強気なドリス(ヘダ・スターンステット)とのんき者のハリィ(ダーヴィド・スンディン)の夫婦、気弱なラグナル(アンダース・ヨハンソン)の4人組は、抜群のチームワークを誇る窃盗団だ。
運悪く捕まってしまったシッカンが刑期を終えて出所すると、仲間たちは足を洗う決意を固めていた。仕方なく、次の盗みは1人で行うことに。狙うは「フィンランドの王冠」――。その頃、謎の大富豪やフィンランドの王座を夢見る者たちも、この王冠を手に入れようと動き出していた。
〈解説〉
スウェーデンで国民的人気の「イェンソン一味」シリーズが原案のクライムコメディ。監督・脚本は『裏切りのサーカス』のトーマス・アルフレッドソン。122分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆品よくカラフルな画面作りや邪気のない人物造型は楽しいが、話の性質上、もっとハラハラする場面があってもよかった。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆乱暴狼藉を働かないおとぼけ犯罪映画は歓迎したいが、監督のコメディ感覚が鈍くて笑えない。間腐れの場面が多すぎる。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆驚くほどアナログな手段で盗む場面が微笑ましい。犯罪映画というより御伽噺のような。ラストは彼ら同様にたまげた。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆レトロなケイパー物をわちゃわちゃしたノリで仕上げた人懐っこい北欧喜劇。渋い作風のイメージがあった監督の新境地。
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洞口依子(女優)
★★☆☆☆80年代に大ヒットした北欧コメディ「イェンソン一味」のリブートだが、その居心地の良さを活かしても謎の散漫さ。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
『ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル』(スウェーデン)
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