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自由通路を歩いて北側に向かうと「そちらが長野の中心市街地だ」
自由通路を歩いて善光寺口・ミドリ口と呼ばれている北側に向かうとそちらが長野の中心市街地だ。反対側の東口ももちろん市街地が広がっていて、かつては鉄道用地で蒸気機関車の扇形機関車庫が置かれていたあたりも、とうに再開発されてメルパルク長野などが建っている。
ただ、まずは長野にやってきたならば中心市街地に近い駅前を歩くことからはじめねばならない。
長野駅善光寺口の駅前広場は、北陸新幹線の金沢延伸にあわせて2015年にリニューアルした真新しい空間だ。駅ビルの壁面には地元のスギ材を使った柱が並び、広場に向けてせり出す庇を含めて荘厳なデザイン。なんでも、“門前回廊”というらしい。長野が善光寺の門前町として発展してきた、その歴史を長野の玄関口である長野駅が表現しているというわけだ。
広場の両端はバス乗り場とタクシープールになっているが、中央部分には人が集えるスペースも設けられている。訪れた当日は音楽イベントの準備の最中。時間が経って改めて来てみると、地元の歌手(たぶん)が歌っていて、地元の人たちが集まっていた。そういうスペースが駅前にあるということは、実に活気があっていいと思う。
もちろん広場だけでなく、長野駅周辺は実に賑やかだ。駅前にはドン・キホーテが入った大きなビルがあり、駅前通りから北東側を見るとながの東急百貨店。なんで長野に東急が、という気もするが、それらの間には小さな路地のような道があって、その中には小さな飲食店がひしめいている。このあたりは、長野の人たちにとって駅前歓楽街のような位置づけなのだろうか。