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24時間体制の監視を怠り…
「署では自殺の2日前の8月30日未明に自殺を示唆する便せんを確認していたのに、署は『自殺を窺わせる物はない』と本部に報告していたのです。逃走のおそれがあるとして夜間の巡回ペースは1時間に4回から5回に増やされてはいましたが、間隔が3分縮まっただけ。対面で24時間監視する『特別要注意被留置者』に指定するのを怠っており、自殺に繋がったと指摘されても仕方がないでしょう」(前出・記者)
捜査関係者が注目するのは、対応を検証するチームが府警本部の総務部から警務部に変わった点だ。
「チームは4日に発足しましたが、9日の府公安委員会で『客観的な調査を行うべき』との意見が出された。元々は留置管理課を含めた総務部を中心に約20人態勢で検証を進めていましたが、総務部のメンバーはチームから“更迭”し、警務部主体の態勢に変わりました。トップもそれまで近隣14署を統括する一方面本部の副方面本部長でしたが、秋田県警本部長などを歴任してきた久田誠警務部長へと“格”を一気に上げた。警務部は警察内部の不祥事を監視する『監察』の担当。調査が再発防止だけでなく、懲戒処分を明確に目指すものに変わったということです」(同前)
府警「検証チーム」にも入ったメス。今後、身内への“捜査”が進められる。