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天ぷらはどれも素晴らしい揚げ姿
しかし、独学とはいえガラスケースに並ぶ天ぷらはどれも素晴らしい揚げ姿である。かき揚げ、紅生姜天、ごぼう天も美しい。独学とは思えない。
「油切りそして風通しをよくしてカラッとした食感が残るように工夫している」という。
ほどなくして「紅生姜天そば」が登場した。その紅生姜天の美しいこと。
「紅生姜はしょっぱくならないように一旦水にさらしてから揚げています」と細田店主。
さっそく食べてみる。カラッと揚げられており酸味を十分感じ、歯ごたえもよい。そしてつゆをひとくち。これがかなりの上質な味で驚いた。深みのある出汁と香りのよい返しのバランスがよい。
「宗田節は土佐清水産、鯖節と鰹節は屋久島産のものを使用しています」とその一部を見せてくれた。
そばは茹で麺だが埼玉草加の製麺所から取り寄せている。やや太めの麺はコシもあり、つゆとのバランスがよい。