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「紅しょうが天そば」(460円)は美しい揚げ姿…サーフィン好きな店主が北大宮で「立ち食いそば店」を始めたワケ

2022/09/27

genre : ライフ, グルメ

 外メニューをみるとビールなどのアルコール類の販売もしているようだ。座り席ありとも。「どんな店だろうか」と何となくテンションが上がりつつ入店してみた。時間は午前11時過ぎの開店直後。

外観をよく見ると流木の窓枠が
サーフボードを持つ女性のイラスト
サーフボードを担ぐ若者のイラストにSoBa Lifeの文字が

さっそく「紅生姜天そば」(460円)を注文!

 すると店主の細田直也さん(49歳)が笑顔で迎えてくれた。注文カウンター上のガラスケースに、きれいに揚がった天ぷらが並ぶ。その上にメニューがずらっと並ぶ。店は奥に立ち食いコーナー、手前に座り席が並ぶ。さっそく「紅生姜天そば」(460円)を注文した。

店主の細田直也さん、ナイスガイ
店は奥に立ち食いコーナー、手前に座り席が並ぶ

 注文が登場する間に細田店主に少し質問してみたところ、なかなか面白い回答が返って来た。

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 細田店主はもともと建設工事など会社を経営しており、昨今の空き物件などの情報が比較的入手しやすい環境だったという。細田店主は埼玉県人だが大のサーフィン好きでもある。茨城県の大洗や阿字ヶ浦などに足繁く通っている。入口のイラストはそのモチーフを描いたものだという。店名の「波音(なみね)」もサーフィンからの発想だという。

店名の暖簾が店内にも飾られている
上にずらっと並ぶメニュー

「そばは元々好きなのでよく茨城でそばを食べていて味を研究し、自分でもできるのではないか」と考えるようになったという。それでいい物件があれば立ち食いそば屋をやりたいと常日頃考えていたそうで、うまいといわれている立ち食いそば屋にはずいぶん食べに行き研究を重ねたそうだ。

 今回、北大宮駅近くの物件をみつけて開業を決めたというわけである。「なのでそばの味はすべて独学です」と笑顔で言い放つ。