故郷に錦を飾るも、広がる“胡散臭い”人間関係
故郷に錦を飾り、雑誌やテレビ番組にも出演、地元名士が集うロータリークラブでも歌唱を披露。イタリア・ミラノやドイツのドナウ川クルーズで『コンサートをやりました』とSNSで報告するなど、国内外を行き来するセレブな生活を送っていた高倉容疑者。一方で、冒頭のような投資話に群がる“胡散臭い”人間たちと少しずつ関係を持ち始める。
特に、共に逮捕された古田容疑者とはFacebook上でも親しげに交流している。古田容疑者の投稿のなかには、
「遊んでる時も、旅行行ってる時も、寝てる時も、働けなくなった時にも、お金が入って来る仕組みがあると聞いたら欲しくなりますよね?? 生活のためにお金を稼ぐ!! これが目的になっているとお金に縛られた人生になります……今の時代、労働収入+権利収入を持つことは情報を取り行動してみることで得られます!!」
などと、今回の逮捕のきっかけとなった“違法勧誘”を窺わせる内容も多い。
1億7千万円を集め、投資の「案内」であり「勧誘」ではないと…
こうしたオペラ歌手とは別の“裏の顔”を知る高倉容疑者の古くからの知人は、今回の逮捕を受けてこうつぶやいた。
「昔から口だけはうまいんです。振り返れば『コンサートをする』とはいっても、いつも報告だけで実際に海外で歌う写真は見たことがない。市民文化奨励賞だって実際のところ応募者そのものが少なくて、いつも回覧板で募集しているぐらいです。こうした実績をどこまで評価すべきかわかりませんが、あまり派手な経歴に目をくらまされず、彼女との付き合い方を考えるべきでしょうね」
およそ1億7千万円を集めた巨額の“違法勧誘”事件。捜査関係者によると、高倉容疑者は「投資の案内はしたが、勧誘という表現は納得できない」と容疑を否認しているという。