「アラハトー サンマー サンブッターサー」「タンマン サラナン カッチャーミー」
僕はタイ人女性に囲まれ、寺でタイ語のお経を読んでいました。「タソマソ サラナソ カシチャーミー」と書いてありますが、「ン」を「ソ」と、「シ」を「ツ」と書いてあるため、読み間違えないように意識します。
場所はタイ……ではなく、和歌山市の市街地ど真ん中にあるタイ寺「ワット・パー・サマナウォン寺院」。筆者がなぜそこに行き着いたのか、その経緯(いきさつ)を紹介します。
「和歌山 タイマッサージ」で検索すると、一部地域に大量の店が
新型コロナのせいで海外に行けない筆者は、“日本の中で外国を体感できる場所”を探すのに躍起になっていました。「どこかにガチ外国を体験できるところはねえが」と“なまはげ”のようになりながら、グーグルマップなどで「(土地名) 外国料理」や「(土地名) エスニック料理」などと検索しまくる日々を送っていたのです。
そんなある日、なんとはなしに和歌山で検索したら「なんだこれは! タイ料理屋がやたらあるぞ」と発見しました。
タイ料理の多い地域——たとえば、横浜の若葉町や東京の小岩、茨城県の坂東市——には、タイ料理屋だけでなくタイマッサージ屋も多くあります。筆者は「和歌山にもあるということ……!?」と思って「和歌山 タイマッサージ」で検索してみました。すると、和歌山市の中心、JR・わかやま電鉄和歌山駅とJR・南海和歌山市駅の間の一部地域に大量の店が!
これは行ってみるしかないと、関西空港経由で和歌山へ。ちなみに、関空から和歌山までは南海線やJRで時間にして1時間弱、交通費は1000円弱で気軽に行けますよ。
タイ料理屋「Dee Dee Thai Kitchen」では1000円程度でランチが食べられる
和歌山に到着すると、予想以上にタイのマッサージ店や飲食店がそこかしこにありました。下層階から最上階まで、ほぼタイで占められている雑居ビルもあって、たまげます。どう考えても過剰です。
朝早くから歩いてみたのですが、多くの店が午後や夜から営業するので閉まっています。これは困りました。「タイ飯はねえがぁ」と腹を空かせて探したら、昼間からオープンしているタイ料理屋「Dee Dee Thai Kitchen」という店をなんとか見つけました。