昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

ナゾの新幹線通過駅「三河安城」周辺に“ガチすぎる外国料理店”が密集していた

「ジェネリック海外旅行」にハマる僕が、新安城にたどり着いた理由

2022/05/12

genre : ライフ, グルメ,

 海外旅行、行くのが難しくなりました。とほほ。

 そのかわりと言ってはなんですが、日本国内で「ジェネリック海外旅行」を楽しめるスポットがあります。未知のところにいってワクワクドキドキするのが海外旅行の醍醐味だと思うのですが、その一部分を濃縮したような体験ができるのです。それは、店員も客も内装もテレビも飛び交う言葉も、すべて異国そのままの「ガチ外国料理店」。2015年以降の外国人在留者の増加に合わせ、目に見えて増えてきたことで身近になりました。

ゆるい空気が流れる異国風の料理店

愛知県は「ガチ外国料理店」が異次元

 東京では、池袋などの「ガチ中華」がメディアに登場するようになりました。でも何度も行くと予想できちゃうようになってしまいます。

 海外旅行で知らないところに行って、「一体なにを頼めばいいんだ、メニュー渡されてもさっぱりわからんぞ」と悩む。なんだかわからないものを前に「こんな食べ物があるんだ!」と驚く。食べた後に「この国のレストラン来たのははじめてで、おいしかったです!」という初々しい体験をしたいのに、食べ続けると大方の新鮮味は失われてしまう。僕だけではないと思います。

名鉄の新安城駅。一見すると普通の駅前だが……

 ところが、そんな「ガチ外国料理店」のなかでも愛知県は異次元です。外国人労働者が多数働くモノづくりの県ですからね。ベトナム人やブラジル人やフィリピン人やネパール人が多く、加えて東京や大阪ではあまりみかけないペルー人、インドネシア人、トルコ人も暮らしています。

全メニュー食べ放題1500円小皿付きという破格のお店も

 ケバブ屋台以外のトルコ料理や、シュラスコ以外も提供するブラジル料理が各地にあるんです。おまけに料理店だけではなく食材店まである。内装とか配置とかの店内の雰囲気も各国の店で共通しているもので、ネットで繋がるブラジル人に「これどう?」と愛知のブラジル商店の写真を見せれば、「どうみてもブラジルです!」と爆笑の顔文字をつけて返信してくるものだから、「これは間違いないわ!」とテンションもあがります。

知らないものばかりのブラジル商店

 内装は本物ですが、現地に馴染もうと名古屋でよく見るパトランプを店に置いたり、モーニングを提供したりする店もあります。例えば、僕がたまげた「TRトルコ料理レストラン(あま市)」は全メニュー食べ放題1500円小皿付きという、天国のようなメニューを提供していました。食べきれないよ。