「人が戻ってきた印象を受けました。昨年までとの一番の違いは外国人が増えたこと。そして、コスプレをしなくてもカメラやスマホを片手に渋谷のハロウィーンを楽しむ若者が多い印象です。仮装のトレンドは、『SPY FAMILY』のアーニャ、『ワンピース』のウタ、『呪術廻戦』。昨年流行った『東京リベンジャーズ』はほとんどみかけませんでした。また、あのような事件があったからか定番のジョーカーの数も随分と減ったようですね」
今年も現れた「ジョーカー」
しかし、その“定番”の姿もちらほら見える。2019年の映画「ジョーカー」のコスプレと思しき男性はハイテンションでまくしたてた。
「目立つのめっちゃ好きなんで、来ちゃいました! このコスプレにしたのは、ジョーカーめっちゃ好きで。だってかっこいいじゃないですか。去年のジョーカーの事件ですか。あれは、すげーダサいなって思います。格好もやることも。コロナとかは楽しんだ後に考えます!!」
18時を過ぎるとセンター街の入り口は人でごった返し、まともに歩くことすらままならない状態になっていた。原因は往来のど真ん中で写真撮影に興じるコスプレイヤーたち。警察官の「止まらず歩いてください」という呼びかけもまるで無視だ。
今年最大の流行は何と言っても「SPY FAMILY」だろう。その中でも幼い女の子のキャラクターであるアーニャの人気はすさまじく、老若男女問わずアーニャの格好をした人を多く見かけた。
すさまじい「SPY FAMILY」アーニャ人気
一方で、異様なオリジナリティを発揮する男性もいた。婚姻届のコスプレをした男性はコスプレ姿の女性に写真をせがまれると、切実な内情を吐露した。
「実は最近婚約を破棄してしまいまして、相手を探しています、誰かいい人みつけたいです」
今年のハロウィーンの特徴は国際色豊かなところだ。巫女やワンピースのルフィ、中にはTENGAのコスプレをする外国人の姿があった。イギリスから家族連れで来日したという一家は、故エリザベス女王をはじめとするロイヤルファミリーのコスプレをしていた。