今年のハロウィーンは10月31日が月曜日に当たる。しかし、例年ハロウィーン直前の週末になると、渋谷の街は仮装姿の若者であふれかえる。特に今年は入国規制の緩和やコロナウイルスへの危機感の薄れから、例年以上の人出が予想されるとして、渋谷区や警察は警戒を強めている。
渋谷区の長谷部健区長は、10月20日に行った記者会見で「渋谷に来られる場合はルールを守って」などとマナーを守るよう呼びかけた。入国規制の緩和やイベントなどが再開されていることで、「(昨年より)人出は多いのではないか」と例年以上の混乱を案じていた。
実際に週末の28日金曜の夜から混乱はその兆候を見せていた。そして行政が懸念する10月29日の土曜日の夜、やはり渋谷の街は狂騒に包まれていた。
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昼過ぎからフライング気味にスタート
昼過ぎの渋谷は人通りは多いものの、仮装した姿はほとんど見当たらない。ややフライング気味に来てしまったメイド姿の高校生二人組が「正直、超恥ずかしい」とはにかむ。
「去年までコロナで学生らしいことができていなかったんで、JKらしいことをしたいなと思って友達と来ました。もっとコスプレしている人いると思ったんですけどね。今日は特に目的地は無いんですが、有名人とかユーチューバーがいないか探そうと思っています。終電までいるつもりですよ」