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レミ そうですね。父が、戦後、路頭に迷った子たちをどんどん引き取っていたから、千客万来、波乱万丈。いろんな人の、いろんな話が聞ける家でした。
だから、学校に行くより家に帰ったほうが面白かったんです。小さい時からスケールの大きい話を聞いて、社会のいろんなことがわかってしまう。そういう中で過ごしていると「私は私でいいんだ!」って思えた、というのはありますね。
「和田さんが死んじゃったから、今はどん底」
――自分は自分らしくいていい、というスタンスは、幼少期の環境が大きかったんですね。
レミ 両親がよかったですね。あと和田さんも。和田さんは自分の世界をもっていて、「やるべきこと」と「やりたいこと」がしっかり一致している、あんなに幸せな人生はなかったと思います。
私もそうでありたいと思っているし、いい人生を与えられたと思う。でも和田さんが死んじゃったから、今はどん底です。これまで本当に楽しく生きてきたけど、なんとか這い上がって、這い上がって、這い上がって、生きています。
――それでも毎日は続いていく。
レミ 続くのよ、続くのよぅ。やだねえ、こんな悲しい目にあうために生きてきたんじゃないのに……だから今度は、私が先に死ぬと決めています。リベンジ(笑)。いや、次生まれ変わって、死ぬときは和田さんと一緒、一緒がいいね。