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「おそらく性別に関係なく長子優先で落ち着くのだろう」

「おそらく性別に関係なく長子優先で落ち着くのだろう。果たしてそれでいいのだろうか。天皇家は125代も男系を守ってきたのに、法改正を急ぐ必要があるのだろうか」

 安倍氏自身はあくまでも男系男子が理想だった。だが、総理の女房役である官房長官として、政権が進める女系女子の議論を否定するわけにはいかない。

安倍晋三氏

 一方で、次のような腹案も明かしていた。

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「女系も認めてしまえば、あらゆる人が天皇家に関われることになる。それには抵抗を感じる。愛子さまがいらっしゃるうちは、女帝を認め得る形にすればいい。それで皇統は50年、60年は保たれるだろう。その間に男系の家を新たに建てて、皇位を継承する流れを作ればいいのではないか」

 安倍氏はあくまでも男系を維持する目的で、一時的な男系女子の容認、つまり「愛子天皇」の誕生を認めるとの考えを、すでにこの頃から抱いていたというのだ。

 11月10日発売の月刊「文藝春秋」12月号の連載「安倍晋三秘録 第3回」では、安倍氏の皇位継承についての考えの他に、天皇(現上皇)の生前退位、「令和」改元の経緯など知られざるエピソードを交えて報じている。

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