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「徳弘先生の作品は、叙情と余韻があるんです」
――それまでに少年誌は買っていましたか?
よしなが いえ、友達が『キャプテン翼』(高橋陽一)にドハマリしていたので、コミックスは借りて読んでいましたが、雑誌は買っていなかったです。ただ、病院の待合室でたまに読んでいたジャンプでは『シェイプアップ乱』(徳弘正也)が好きでした。
――『SLAM DUNK』目当てで購読するようになってからは、「少年ジャンプ」ではほかに何を読んでいましたか?
よしなが 『幽☆遊☆白書』(冨樫義博)や『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(和月伸宏)が載っていた時期でした。私は『新ジャングルの王者ターちゃん』が好きで、『SLAM DUNK』の次に楽しみにしてました。「そうかぁ、徳弘先生はいま『ターちゃん』を描いているのかぁ」と。
――徳弘先生推しですね。
よしなが 徳弘先生の作品は、叙情と余韻があるんです。『狂四郎2030』も少女マンガっぽいところがあるように感じます。同時にすごい下ネタもあるんですけど(笑)。ほかには『花の慶次 -雲のかなたに-』(原作:隆慶一郎、作画:原哲夫)や『影武者徳川家康』(原作:隆慶一郎、脚本:會川昇、作画:原哲夫)も好きでした。
――少年マンガの連載をリアルタイムで追いかけるようになると、刊行ペースの速さに驚かされませんでしたか?
よしなが 毎週月曜日になると好きな作品の新しい情報が入ってくるわけですからね。単行本も年に4~5冊は刊行されます。つねに新しい情報が供給されるのが読者としてはうれしかったです。