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 でも、結局そのプロジェクト自体がダメになっちゃったんです。彼は、毎月返すって言ってましたけど2カ月経っても入金がない。3カ月、4カ月経っても返済が無くて、最後は連絡も取れなくなっちゃいました。

――中々厳しいですね……。

生島:とてもいい友達だったんですけどね。あと、金融商品。先物取引をやってる友人Aから勧められたんです。先物取引ってすごい複雑で、よくわからないんですよ。それで、勧めてきたAに「お前に任せる」と言って、初回に100万いれたら、数カ月後に700万になったんです。え?こんなことあるの? って、驚いちゃって。初回からいきなり7倍になるって中々無いじゃないですか。それで味をしめちゃったりして。

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©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

 すると、今度は「プラチナがいいよ」って言われたんです。確か、前は「ゴールドがいい」って言われたと思いながら、またお金を入れたんですよ。そしたら、今度はマイナスになっちゃって。儲かった700万が全部マイナスになって、あれー!みたいな。おいおいおい……!って、びっくりして。それでも「まだ大丈夫」「今度こそいける!」「今度こそお前のために!」ってAから言われるたびに、どんどん泥沼にはまって、結局2000万くらい溶かしちゃって。僕も途中で「もう、そのノリには騙されない!」って言いましたよ。でも、営業トークが上手いんですよ。「今度は間違いない!」って言われるたびに買っちゃって。

――次こそって。

生島:思い込んじゃうんですね。他にも誘われて、Bという人には2000万くらい。

 Cという人なんか、「3000万くらい入れてくれ。俺も入れるから」って言われてまた騙されて、ドロンされちゃいましたね。

©文藝春秋 撮影/鈴木七絵

 あとは、信用していた友達Dから「一緒にやりましょう」って言われて買ったら、今度はD自身も騙されちゃって、僕とD、2人揃ってかなりの金額なんですけど。

「リターン年60%ってすごいな! こんなにいいんですか!?」

――リターンも良かったのでしょうか?

生島:あのときのリターンは年60%くらいだったかな。「60%ってすごいな! こんなにいいんですか? マーケットってこんな感じなんですか?」って聞くと、「これだから儲かるんですよ」ってニンマリされるんです。1回いい思いをしちゃうと、マイナスになっても次にかけちゃうというか。