今年4月、北海道の3市町(稚内市、豊富町、天塩町)に『機動戦士ガンダム』のマンホールが6枚設置された。絵柄は各市町に《ガンダム》と《ドム》の2種、計6枚だ。

 マンホール誘致の旗振り役を担った豊富町役場職員・山形氏は、「6枚のマンホールがバラバラに見えないよう、道北らしい統一感を入れました」と言う。3枚のドムマンホールの色使いに秘密があるというのだが、そのこだわりを聞いた。(全3回の2回目/1回目を読む)

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3市町それぞれの特徴をデザインに

──豊富町、稚内市、天塩町に設置されたガンダムとドムのマンホールは、計6枚。それぞれに風景などが描かれていますが、絵柄にもこだわったのですか。

3市町に設置された『機動戦士ガンダム』のマンホール。左から稚内市、天塩町、豊富町 Ⓒ創通・サンライズ 撮影/前島環夏

山形 ご当地マンホールなので、3市町それぞれの特徴をデザインに取り入れたい、という思いがありました。豊富町は先ほどお話しした「豊富温泉」と「サロベツ湿原」、稚内市は「白い道」と「稚内港北防波堤ドーム」、天塩町は「天塩川歴史資料館」と「天塩川河川公園」です。

稚内市の「白い道」(右)は、ホタテの殻が敷き詰められた約3kmのフットパス。晴れた日には利尻富士とサハリンが一望できる Ⓒ創通・サンライズ 撮影/前島環夏
天塩町には全国4位の長さを誇る天塩川の河口があり、付近は「天塩川河川公園」となっている。公園内の立体レリーフ(右)は天塩川と道北、利尻富士などを水と石で表しており、ドムマンホールのデザインにも採用されている Ⓒ創通・サンライズ 撮影/前島環夏

──多種多様ですね。

山形 そうなんです。マンホールが6枚もあるので、ともするとバラバラな印象に見えてしまいます。そこで、道北らしい統一感を入れようと、3市町に共通のシンボルを考えました。