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「私の場合、家の中に頼る人がいないから…」90歳ツイッタラーが、70代でSNSを始めたわけ《都営住宅ひとり暮らし》

「私の場合、家の中に頼る人がいないから…」90歳ツイッタラーが、70代でSNSを始めたわけ《都営住宅ひとり暮らし》

90歳ツイッタラー・大崎博子さんインタビュー #1

2022/12/02
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「戦争おばあさん」にはなりたくない

――パソコン講座に通い続けながら、次第にフォロワーも増えていく。そして、8月15日(終戦記念日)に戦争体験をつぶやくことで、また一気にフォロワーが増えていったんですよね?

大崎 Twitterでつぶやいたら、若い人たちにも戦争のことを知ってもらえるんじゃないかと思ったんですね。実際にツイートしてみたら、たくさん反響もありました。それにフォロワー数が増えるのは、すごくうれしいことでしたね。

 でも、今は逆に戦争の話はあんまりしていないんです。“戦争おばあさん”になるのもいやだなって(笑)。そういうイメージを持たれたくなかったし、「90歳まで元気でいる私を見てちょうだい」っていう気持ちがあるんです。

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©文藝春秋

――素敵ですね。毎日こんなことをやっていて、文字変換だってできるんだぞ、というところも見てほしいですよね。

大崎 そうそう。90でも元気だし、何だってできるわよって感じ。そういう気持ちを持って、今も発信しているんですよね。それにツイートが備忘録にもなるから、手軽に日記を書いているみたいでいいのよね。

麻雀番組を見たくて、Fire TV Stickを購入

――大崎さんのご自宅を拝見すると、Macはもちろん、iPadやFire TV Stickもあります。ものすごくテックを活用されている印象を受けます。

大崎 iPadは、コロナの特別定額給付金を使って購入しました。今はiPadからつぶやいていますね。Fire TV Stickは、大きな画面で動画配信を見たかったから、自分で買って、自分でセッティングしました。

 私は麻雀が好きで、今も健康麻雀の会に通っているんです。その先生から、「プロ雀士の打ち方を見なさい。そうしないとうまくならない」と言われ、ABEMAの麻雀番組『Mリーグ』をオススメされたんです。それで、Fire TV Stickを買ったんですよ。