「お母さんでも一所懸命やればできるはずだ」
――いろいろとすごすぎます(笑)。シンプルな動機こそ上達の秘訣なのかも……。
大崎 苦戦しながらなんとかセッティングしました。Wi-Fiのルーターっていうの? あれも銀座で買ってきて、サポートを受けながら自分で全部セットして。私は、本当は機械オンチなの。こういうことができるとは思っていなかった。でも、娘に言わせると「できるはずだ」。「素人でも設定できるようなものを売っているんだから、お母さんでも一所懸命やればできるはずだ」って。
でも、彼女の言う通りなんですよ。最初からできないって決めないで、まずやってみる。できなかったら最終的に誰かに頼むとか、他の案を考えればいいだけで、最初からできないって思わないことが大事ですよ。それに、「まず自分でやってみる」という筋が一本あると、何か悩んだときに解決への道が早いのよ。
――なるほど。やれるかどうかわからないと立ち往生するよりも、「やってみてできた」なら解決するし、「やってみてできない」なら「他の方法を考える」に移行できる。たしかに、解決までのスピードが早い。
大崎 私の場合は、家の中に頼る人がいないからということもあるんだけど……年齢の問題じゃなくて、心の持ちよう次第ですね。
Twitterと麻雀は「頭の運動」
――その腹の括り方がすごいです。大崎さんは太極拳もやっていらっしゃるんですよね。
大崎 そうです。健康のことを考えて、82歳のときに太極拳を始めました。毎日散歩もしているので、この二つが体の運動。そして、Twitterと麻雀が頭の運動ですね。
――麻雀歴は長いんですか?
大崎 昔、家庭麻雀にのめりこんだ時期もあったのですが、さっぱりやらなくなっちゃって。Macの講座が終わったタイミング……83歳のときに健康麻雀の会に通い始めるようになったんです。周りからは、「83歳でやめる人はいるけど、83歳で入会する人はいないよ」って言われました(笑)。