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ジャニーズは“退所ラッシュ”だが…キンプリ3人脱退が「決定的に違う」ワケ

ジャニーズは“退所ラッシュ”だが…キンプリ3人脱退が「決定的に違う」ワケ

2022/11/21

genre : エンタメ, 芸能

 来年、King & Princeを脱退し、ジャニーズ事務所からも退所する予定の岸優太・平野紫耀・神宮寺勇太。3人はこれからどこに向かうのか。そこでは、3つのシナリオが考えられる。

 

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 ここ5年ほど、ジャニーズ事務所からの退所が目立っていた。その契機はふたつあった。ひとつが、2017年9月に起きた、元SMAPメンバーの稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人の退所。もうひとつは、2019年7月に創業者のジャニー喜多川氏が亡くなったことだ。

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 ただ、退所した多くは中堅からベテランでもあった。30代半ばから40代が多くを占め、少年隊のふたりや近藤真彦のように50代も少なくない。芸能界である程度の実績を積んだ者が、次のステップに進むためにジャニーズを離れる傾向だ。

 そのなかで際立つのが、King & Princeから脱退するメンバーたちの若さだ。先に退所した岩橋玄樹をはじめ、今回の3人も20代だ。この6人組のグループは、デビューから5年も経たないうちに4人が20代で脱退することとなった。

 彼らのその決断の背景に、海外進出がままならないジャニーズの現状があることについてはすでに触れた。もうひとつの要因は、やはりジャニー喜多川氏の不在だ。King & Princeは、生前のジャニー喜多川氏がデビューまで手掛けた最後のグループだからだ。

 加えて、ジャニーズ事務所を退所するリスクも格段に下がった。同社を強権的に運営していたメリー喜多川氏も会長から退いた後、2021年8月に鬼籍に入った。創業者ふたりの相次ぐ退場は、会社への恩義と退所のリスクを限りなく低減させた。

 さらに、公正取引委員会が動いたことも後押しとなっているはずだ。退所した元SMAPの3人に圧力をかけた疑いがあるとされてジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けたと報道されたのは、ジャニー氏の死去から8日後のことだった。以降、ジャニーズをはじめ多くの芸能プロダクションから独立・移籍する芸能人が増えている。業界で“干される”リスクも減ったのである。

 創業者姉弟の退場と公取委の目──ジャニーズ事務所から退所者が続いてきたのはそうした背景がある。

ジャニーズ退所時の年齢一覧表

今後あり得る3つのシナリオ

 では、King & Princeを脱退する3人は今後どうするのか? その可能性は3つに絞られるだろう。

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