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 ひとつは、独立だ。3人一緒かどうかはわからないが、ジャニーズでも前例はある。それが、ジャニーズJr.時代にLove-tuneの名前で活動していた7人組・7ORDERだ。彼らは、メジャーデビュー前の2018年から2019年にかけて全員が退所し、独自に活動を始めた。King & Princeの3人も、昨年に退所した岩橋玄樹と合流して新グループを結成する可能性もあるだろう。

 もうひとつは、別の会社への移籍だ。この可能性を考えるうえで、特に注目されるのがやはり滝沢秀明氏の存在だ。3人の脱退が発表される3日前にジャニーズ事務所を退社した滝沢氏は、ジャニー喜多川氏の後継者としてジャニーズJr.の運営を任されてきた。藤島ジュリー社長とともに二人三脚でジャニーズを運営していくと見られていたために、退社後の動向にも大きな注目が集まっている。

 これまでの活動において、King & Princeと滝沢氏に直接的な関係は見えない。滝沢氏がプロデュースしてきたのはKing & Prince以降にデビューしたSnow ManとSixTONES、そしてTravis Japanだからだ。両者がジャニーズから離れるのが同じタイミングになったのも、たまたまだと見られている。

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 だが、そうした偶然が両者を引き寄せる可能性もある。まだ40歳の滝沢氏が、このままなにもせず余生を送るはずもない。なんらかの事業を始めるのは確実だ。元SMAPの3人がチーフマネージャーの立ち上げた会社に合流したように、滝沢氏の会社でKing & Princeの3人が活動する可能性は十分に考えられるだろう。

K-POPプロダクションへの移籍の可能性は?

 そしてもうひとつの可能性は、K-POPのプロダクションへの移籍だ。海外を目指す場合、その可能性を最大化できて、同時に国内活動におけるリスクが小さいのはこの選択だ。

 すでにこのことは、K-POPファンのあいだではかなり囁かれている。そこで出てくる具体的な会社名は、NCTやaespaの所属するSMエンタテインメントと、BTSやLE SSERAFIMが所属するHYBEだ。

 この両社の名前が出てくるのにも理由がある。

 まずSMエンタは、23人組のグループ・NCTを多角的に展開し続けてきた。NCTはかならずしも23人全員でパフォーマンスをおこなうわけではなく、さまざまなユニットでも活動する。その構成は非常に柔軟で、実はAKB48のコンセプトと似ている。