文春オンライン

2022/11/27

 有馬記念制覇により種牡馬としての価値を高めたハーツクライは引退後、“世界一ホース”となったジャスタウェイやダービー馬ワンアンドオンリー&ドウデュース、有馬記念ウイナーのリスグラシューなど12頭のGI馬を輩出。2022年には初のダートGI馬ノットゥルノ(ジャパンダートダービー)も送り出した。

 2021年の有馬記念を制したエフフォーリアは孫であり、同馬の父父はハーツクライと同じ有馬記念の覇者シンボリクリスエスである。ルメールにとって初となる日本での重賞勝利は初のGI勝利でもあり、誰もが驚く大金星。

競馬史に名を刻んだハーツクライ&ルメール

 当時26歳だった若武者は、この勝利で一気に注目され、10年後に日本で競馬人生を歩んでいくこととなる。

 アーモンドアイに騎乗した2018年には3年連続リーディングジョッキーの座に輝くとともに、武豊が保持していた、この年の騎手年間勝利最多勝(212勝・2005年)を更新する215勝を挙げた。

 同時にアーモンドアイはディープインパクトの芝GI勝利数7勝(トップタイ記録。ほかにシンボリルドルフやテイエムオペラオー、キタサンブラックなど計6頭)を抜き去った。史上最強馬と天才騎手を上回る名コンビとして競馬史に名を刻んだ。

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