滝沢秀明(40)の退社、そして「King&Prince」メンバー3名の脱退。ジャニー喜多川氏(享年87)が見出したアイドルたちの退所が続くが、これまでの“ジャニーズらしさ”は果たして継承され得るのだろうか――。
そもそも、稀代のアイドル帝国ジャニーズとは一体なんなのか。その根幹にある「ジャニーイズム」を解き明かしつつ、ジャニー氏の寵愛を受けたタレントたちの今後を占ってみたい。
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あまりに早すぎる劇的な“世代交代”
まさかの退社劇だった。
ジャニーズ事務所の副社長で、系列会社ジャニーズアイランド社長を務めていた滝沢秀明氏(40)の退社が発表されたのは10月31日のこと。さらに、11月4日にはジャニーズ屈指の人気グループ「King&Prince」から平野紫耀(25)と岸優太(27)と神宮寺勇太(25)の3人のメンバーが来年5月に脱退することがファンクラブ向けの動画で明かされた。
ジャニーズ内部で今、何が起こっているのか。「劇的な“世代交代”はいつか起きるとは思っていましたが、あまりに早すぎる」と、ある音楽関係者も驚きを隠せないようだ。
「いまジャニーズで起きているのは、ジャニーさんの“遺産”の一掃。もちろんジュリーさんが社長を継いだ時点で新陳代謝は起こさなければいけませんでしたが、ここまであからさまに事が早く動くとは……。
当初、ジュリーさんと滝沢くんはうまくいっているという話だったんですよ。打ち合わせに2人揃って見えたこともありますから。ですが滝沢くんをはじめ、ジャニーさんの気配がするタレントや社員はどんどん端に追いやられていった。そして今回の退社劇です。往年のジャニーズは消滅してしまうのかもしれない」
ジャニーズの本流は◯◯な美少年
ジャニーズ事務所の興りは1962年。ジャニー氏が少年たちの野球チームの中からメンバーを厳選したアイドルグループ「ジャニーズ」をデビューさせたことが始まりだ。
「その後、『フォーリーブス』などのグループを中心に数々のトップアイドルを輩出し、一代でジャニーズ帝国を築き上げました。かねてから言われていることですが、ジャニーさんの逸材を見出す力は天性のもの。それぞれが個性的ながら、不思議と似通った“ジャニーズらしさ”を持ち合わせているんです。
ジャニーさんが最初に惚れ込んだといわれるのが郷ひろみ(67)です。山口百恵主演の映画『潮騒』の帰りに、彼を見初めたジャニーさんが声をかけた。郷は中性的な外見に、屈託のない明るさ、鼻にかかった独特の声を持っていました。少女漫画に出てくる王子様のようなルックスでありながら、アイドルの枠を越える個性があった。その後、ジャニーさんが寵愛したタレントらに共通する魅力がありますよね」(芸能記者)
この芸能記者は「ジャニーズの本流はやはり小柄な美少年です」と続ける。