上半身裸にならなくても、タオルなどで隠しながら診察できるのではないか。保護者から相談を受けた川口市議は、まずは子供たちや保護者の声を聞いてもらいたいと、議会で教育委員会にアンケートの実施を求めたが…
長岡京市・川口良江市議:
そこに関しては「アンケートを取るつもりはありません」っていうことだったんです。健診がこのやり方でいいのかを、みんなで考えたいということなので…そこは、学校医さんと学校が今は話し合われてるんですけど、子供たちの声とか保護者の声もその中に入れていただいて、話し合いの場を設けてほしいということをまず一番に求めたいと思っています
これについて長岡京市の教育委員会は、直前までバスタオルを羽織らせるなど年齢に応じた配慮は学校により行っているものの、上半身裸での診察は「必須」との立場を取る。
その理由として、着衣のままの診察では、虐待や、思春期の女子に発生しやすいとされる、背骨が左右に曲がる脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)などの病気を見落とす原因につながりかねないとしている。
■「強制的に裸にしないで」 全国でも広がる動き
学校健診にまつわる署名活動は、全国的にも広がっている。
「子どもたちを強制的に裸にしないで!本人の同意を大事にしてほしい」と訴えるオンラインの署名サイトは、健診を受ける方法を子供本人の意思で決められるよう求めている。2年間で集まった署名は、2万6000を超えた。
呼び掛け人は、千葉県に住む会社員の高田愛子さん(34)。学校健診が、後々まで心の傷になった。
高田愛子さん:
養護教諭に「裸の健診を受けたくない」って相談したんですけど、怒鳴られるような形で、「医者がいやらしい目で見てると思っているの」とか「他の子はそんなこと言ってないのに、疑ってかかっているあなたの方が悪い」というようなことを言われてしまって
中学・高校時代に受けた学校健診の経験がトラウマになり、街中で半裸のマネキンを見たときや着替えをするときに、当時の出来事がフラッシュバックするという。