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ぽんとごたんだ 少なからず美味しそうに見えるように、工夫しています。白黒の漫画なので、いわゆるシズル感みたいなのを表現するにはトーンやベタをどうやって演出すればいいのかみたいなのは考えましたね。つい、食材のエピソードや調理描写が多くなってしまって、「食べているシーンをもっと増やして」とか言われたり。

編集K 雑食を描く苦労というより、普通に料理漫画のポイントですね(笑)。私もいつも、編集長からくり返し言われているんですよ。「この漫画はグルメ漫画なんだよ」って(笑)。

どんな珍食にも毎回必ず「レシピ」を掲載する理由

ぽんとごたんだ 連載を始めるとき、初代担当のSさんから「レシピを書いた方がいい」というアドバイスもありましたね。だから、料理レシピサイトとかで一般的な料理を参考にさせていただきつつ、イグアナ脚4本、しょうゆ大さじ2とか調理完成カットに入れています。

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12巻65食目に収録「ジュラシック・ミート」で紹介されたイグアナ料理 ©ぽんとごたんだ/双葉社

編集S レシピを入れたのは、嘘くさくなるのが嫌だったから。せっかくごたんださんが、実際に食べた実体験を踏まえて描いているということを生かさなくてはと。だから連載の途中までは「もう絶対、食べなきゃ描かない!」とまで決めていました。

 リアルにやらないと、読み手が冷めてしまうので。あとは「こんなもん誰が作るんだよ!」っていう馬鹿らしさも、面白いかなと。

ぽんとごたんだ 途中からはどうしても食べる手段がなくて、食べていないものもありますけどね。専門家にお話を聞いたり、写真をもらったりした食材もあります。でもやっぱり、実際に食べた時の味や調理の実体験とかは、この作品を書く上で一番大事な要素なので、できるだけ食べれたら食べたいとは思っていますよ。食べるだけでなく、それが食べられる土地へ取材に行くのも本当に楽しいんです。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。