1ページ目から読む
3/4ページ目

「人脈」ではなく「ご縁」と思った方がいい

――アスリートで言うと、武井壮さんとも仲がいいんですよね。

BKB 武井さんはアスリートというより、僕の初めて芸能人の友達です。2013年、全国テレビに出始めた頃に番組で一緒になって、「君、めちゃくちゃ面白いね! ご飯行こうよ! LINE交換してよ」って声をかけてくれたんです。その後、なんばグランド花月でやった単独ライブのシークレットゲストにも来てくれて、大暴れして終電の新幹線で帰っていきました(笑)。武井さんを通じて知り合う方も多いですね。

――友達になった人からまた交友関係が広がっていく。BKBさんが「友達に紹介したい友達」なのかもしれません。いろいろなジャンルの方と仲良くする秘訣はありますか?

ADVERTISEMENT

BKB スピードワゴンの小沢一敬さんたちと何人かで焼肉屋に行ったとき、喫煙所で小沢さんに「人脈すごいっすよね」って言ったことがあるんです。そしたら小沢さんが「BKB、人脈って言ってるうちは嫌らしい人間関係しか生まれないから、ご縁ができたって思ったほうがいいぞ」「人脈じゃない。俺が好きな人に会ってるだけで、それはご縁なんだよ」って。

©文藝春秋

 こういう仕事をしているので、いろいろな人と会って、おもしろい展開になればいいなという下心がないわけじゃないです。でも人間関係ってそうじゃないよなと思うんです。

人に期待しすぎないから楽しく過ごせる

――確かに「人脈」というと、人間関係が途端に薄っぺらく感じてしまいます。

BKB そういう気持ちでいると、自分のアピールをしてしまいがちじゃないですか。でも人の話をちゃんと聞いて、その人のことを知ろうとするのが大事やと思っています。初対面のときも自己紹介を延々されるより、「あなたってどういう人なんですか」って聞かれたほうが気持ちいいじゃないですか。それで、相手も自分のことを知ろうとしてくれたらwin-winですし。

©文藝春秋

 緊張していっぱいいっぱいで、相手のことを聞けない場合もあるでしょうけど、喋ってみて興味があるなと思ったら、この時代、連絡先を交換しましょうってなりますし。

――そういうぐいぐいと来ない、配慮のある感じが心地いいと感じる人が多いのかもしれません。

BKB 僕、決して根アカなポジティブ人間じゃないんで(笑)。あと、人に対してこうじゃないといけないっていうこだわりがないから、いろんな人と楽しく付き合えるのかもしれません。余程じゃない限り、人のことを嫌いにはならない。人に期待しすぎないことも大事ですよね。だって、仲いい人は誕生日を忘れてても仲よくいられるじゃないですか。「お前、誕生日忘れたな!」って怒って去っていく人のことは気にせんでいいと思ってます。

 もちろん、ある程度の気遣いは大事ですよ。ミュージシャンの方から「ライブがあるんですけど、よかったら来ませんか?」って誘っていただくこともあるんですよ。行ける行けないに関わらず、ちゃんと返事をするのは当たり前ですし、誘ってくださった人は僕の単独ライブにも誘うようにしてます。