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〈なぜあなたたちは私を攻撃するのでしょうか?〉逮捕された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」開発者の“パワハラ訴訟トラブル”

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「あいつは『マリオに対抗できるゲームはソニックしかない』といつも言っていた。昔はセガの大エースだったのに馬鹿なことを……」

 そう言って肩を落とすのは、インサイダー取引の疑いで逮捕されたスクウェア・エニックス(以下、スクエニ)の元社員・中裕司容疑者(57)の元同僚である。

中容疑者(本人のツイッターより)

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「ソニック」はシリーズ累計販売本数は15億本超え

 東京地検特捜部が金融商品取引法違反容疑で中を逮捕したのは11月18日のこと。前日には別の元社員ら2名も逮捕されていた。

 検察担当記者が解説する。

「中はスマホ向けゲーム『ドラゴンクエストタクト』を、スクエニとゲーム制作会社『Aiming』が共同開発するという情報を2020年1月頃に知り、Aiming社の株計1万株を、約280万円で購入。翌月に情報が解禁され、株価が2倍に上がった時点で売り抜け、約300万円の利益を得たとされている」

 逮捕された中は、大阪府枚方市生まれ。府立西野田工業高校の電気科を卒業後、84年に「セガ・エンタープライゼス」にプログラマーとして入社した。

「ソフトウェア課に配属された中は、入社8年目にしてゲームソフト『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を開発し、セガ最年少の30歳で部長に就任。ゲーム業界では知らぬ者がいない有名ゲームクリエイターとなった」(業界関係者)

 青いハリネズミの「ソニック」は今やセガグループの看板キャラクターとなり、シリーズ累計販売本数は15億本を超えている。

1991年発売の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」

スクエニに入社で月給115万円に。ところが…

 セガ関係者が語る。

「中は30代前半でフェラーリとポルシェを乗りまわし、趣味のレーシングカーも所有。03年には1億円以上する品川のタワマンをキャッシュで購入している。06年にはセガを退社し、自ら会社を立ち上げた」

 独立後もスマホ用ゲーム などで次々とヒット作を開発。こうした実績とキャリアを評価され、18年にスクエニから声がかかった。

 同社の関係者が言う。

「中の待遇は、スクエニ社内の最高ランクを意味する『R6』で、月給は115万円ほど。入社後、シニアマネージャーという役職ですぐに新たな3Dアクションゲームの開発を任された」

スクエニ本社が入る新宿区のビル

 ところが、である。