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【渡辺徹さん追悼】「整った容姿が目立ち、女性から絶大な人気を集めた」徹さんの“美青年時代の体重事情”《亡くなる直前に「やっぱ痩せて見えるか」と…》

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 俳優の渡辺徹さん(61)が11月28日に敗血症のため死去したことを、所属先の文学座が公式サイトで発表した。20日に発熱、腹痛等の症状が出たため都内の病院を受診したところ、細菌性胃腸炎の診断を受け直ちに入院、その後に敗血症を発症したのだという。

渡辺徹さん ©文藝春秋

「やっぱ痩せて見えるか……」徹さんがこぼした言葉

 渡辺さんは今年10月から11月まで、最後の舞台となった『今度は愛妻家』に出演。ゲイバーのママという難役に挑んでいた。舞台関係者が語る。

「徹さんは以前のイメージより痩せていて、体調が万全ではないのかな?と思う節もありました。会見でそのことについて報道陣に指摘されると『役者バカですから、これまでも役によって太ったり、太ったり、太ったりしていました』と笑わせていました。しかし、裏では『やっぱ、痩せて見えるか……』と少しぼやいていたんです。

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 それでも徹さんはプロ根性でマイナスなイメージを客席や共演者に感じさせることなく、母性と父性の両方を持つ難しい役柄を見事に演じきっていました。公演が進むにつれ、徹さんがぼやいていたことなんて忘れるくらい、気さくで元気な姿を見せてくれたのですが……」

長男のお宮参りの様子。当時、渡辺さんはかなりふくよかだった

2300人の中から「演劇界の東大」に合格

 最期まで役者魂を貫いた渡辺さん。中学時代は弁護士を志していたという渡辺さんが俳優を目指すきっかけに出会ったのは高校1年生の時。知人が座長を務める地元のアマチュア劇団に参加し、老人ホームで慰問公演を行ったことがきっかけだったという。

「おじいちゃんおばあちゃんが涙を流しながら拍手するのを見て、芝居の力のすごさを知ったとか。その経験から『将来、みんなで何かを作る仕事がしたい』と、文学座附属演劇研究所の門を叩いた。

 当時の文学座と言えば『演劇界の東大』と言われる存在。2300人の受験者中、たった60人の合格者の中に渡辺さんも選ばれた。同期はダウンタウンの浜田雅功さんの妻・小川菜摘さん。お2人はそれ以来親交を重ね、自宅が近いこともあり、最近も家族ぐるみで仲良くしていたと聞いています」(劇団関係者)

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