阪神が激震に見舞われている。12月10日の『スポニチ』が、阪神電鉄会長の藤原崇起オーナーが退任し、阪急阪神ホールディングス(HD)の杉山健博社長(64)がオーナーに就任すると報じたのだ。球団創設以来、阪急出身者がオーナーになるのは初めてだ。
杉山氏は東大法学部から1982年に阪急に入社。
「若い頃は現場で駅員・車掌と酒を酌み交わし、信頼関係を築いた。仕事熱心で始発出勤、終電帰宅も日常。神戸電鉄社長を経て、2017年に阪急阪神HD社長に就いた」(阪急関係者)
その杉山氏を「慎重かつ胆力があり、優秀な後輩」と評していたのが、阪急阪神HDの角和夫会長である。
「今回は阪急出身の角会長が主導したと見られています。角会長が杉山氏を評価していたのが06年の阪神との統合交渉です。村上ファンドに狙われた阪神に、ホワイトナイトとして手を差し伸べた阪急。水と油の両社の交渉を、担当役員として進めたのが杉山氏でした。今や新卒採用もHD一括で行うなど、両社の垣根は低くなった」(運動部記者)