〈あらすじ〉

 現代アートの新星として注目を浴びる画家のキャサリン(サマンサ・バークス)と、小説家の道を諦め現在は敏腕コピーライターとして活躍するビル(ラミン・カリムルー)は、10年前に結婚、現在は別居状態にある。

 翌朝に離婚調停の審理を控えた二人は、愛と幸せに満ちあふれていた結婚前夜とそこからの道程を、それぞれに振り返っていた。その夜、再び家族三人で暮らしたいと願っている息子のザックが家を抜け出したことで、二人は激しい言い争いになってしまう。

〈解説〉

 脚本・作詞・作曲をローレンス・マーク・ワイスが手掛けた2006年初演のミュージカルを映画化。ロンドンに暮らす一組のカップルの愛と人生を、離婚前夜と結婚前夜を行き来して描く。監督は初演の演出家、ニック・ウィンストン。110分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆人気ミュージカルの映画化だが、心情吐露的な歌が多く、ちょっとダレた。たまに映されるテムズ川の夕景にしみじみ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆舞台で歌を楽しむのならともかく、映画としては脚本や芝居がプラスチック。ロンドンの描き方も体温が感じられない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆感性で勝負のクリエイターカップルは破綻が必然と、興味が持てない話のはずが時間と想いのシャッフルに魅了された。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆映画のフレームがミュージカルの愉楽を奪った典型例かと。躍動が薄く、音楽をベタッと貼り付けただけの恋愛ドラマに。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆歌がなくても台詞を飲み込む音楽。ダラダラと流れる80年代のラジオを聴いている様。映画になれなかったミュージカル。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『トゥモロー・モーニング』(英)
12月16日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
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