「年俸より高額な外車購入」など、グラウンド外の行動が話題に
話題は次第に「年俸より高額な外車購入」など、グラウンド外に移行していった。バスケットボールの女子選手で、東京五輪の銀メダルメンバーになった妹オコエ桃仁花(23)にも活躍で先を越された。今後の目標を問われると、陸上男子100メートルの世界記録保持者の「ウサイン・ボルト(ジャマイカ)」と返答するなど突拍子もない発言をしたこともあった。
現役ドラフトでの指名順も、関係者の話を総合すると、4球団目まではなく、中盤まで残っていたようだ。
「楽天球団も仙台のメディアもオコエに早急には結果を求めなかった。甘さと裏表だが、基本的には選手を優しく見守る土地柄だ。結果が出ていないオコエが大きなことを言っても叩くようなことはしなかった半面、飛躍にはマイナスに働いた」(楽天担当記者)
「減量しないと始まらない」
対照的に巨人は常に優勝が求められる球団で、メディアの目も厳しい。梨田氏は、
「原(辰徳)監督は厳しくチームプレーを求めてくるだろうし、そもそもチームには(オコエが生やしていた)ヒゲ、茶髪などが禁止されている。楽天では奔放に振る舞っていたところがあったが、巨人では同じようにはいかない。それだけに、初心に返るには最適の球団」
と覚醒に期待する。オコエは早速、12月14日の入団記者会見ではヒゲをそってきた。
来春のキャンプで1軍帯同なら、アーリーワークなどで徹底的に振り込ませる方針の大久保博元1軍打撃チーフコーチが手ぐすね引いて待っている。オコエが憧れた「走塁の神」鈴木尚広外野守備兼走塁コーチも、持ち味の俊足を一から見直すにはうってつけの指導者だ。
その前の自主トレーニング期間で、オコエがまず着手すべきコトは何か。梨田氏は即答した。
「減量ですね。私の頃より太った。それもウエートトレーニングなどではなく、自己管理不足で脂肪が増えたよう。まずはポジション争いできる体にしてこないと始まらない」