「このままではヤバい」と思ったのか検察官から追加で質問が…
すると検察官もこのままではヤバいと思ったのか追加で質問です。
検察官「さっきの証人が2日前に撮影した写真とあなたが撮った写真は左手の向きが違うんですか?」
証人「いや、あの、左手の状況を見ただけですから」
検察官「ん? その左手が違うんですよね?」
証人「んまぁ、他にも写真はあるんですけど、状況がどうだったのかというのが大事でしたので」
検察官「撮影の目的を訊いているんじゃないんですよ」
証人「こちらとしては左手の向きよりもですね、その時の状況……」
検察官「だから! 左手違うじゃないですか!!」
証人「あ、はい」
と、検察官に怒られたところで証人尋問は終了。
裁判にはその後、急展開が…
次回は9月14日に指定されて、被害コンビニの店長の証人尋問が予定されましたが私は傍聴には行かず。検索しても、当時の傍聴記や報道は見当たらないので、そこでどんな話があったのかは知りません。
ただ、少なくともこの日のやり取りを傍聴する限り、初期の捜査がグダグダというか適当だったのかなぁと思ってしまいますね。警察としてもよくある万引きと思っていたのか、普段から捜査というのはこんなものなのか。
傍聴人は当然ながら、防犯カメラの映像も証人が撮影した写真も見ることは出来ないので詳細までは分かりませんが、三浦被告人がハッキリと盗んでいるのが映っている客観的な証拠はないような印象を持ったことを覚えています。
被告人はそれらの写真や証拠を見てから否認したのか、元々やってないから否認したのか。だったら何故、一度は罪を認めて罰金を払ったのか。本人の口からその訳を聞きたかったですが……。
その後は2008年2月22日、三浦被告人がサイパン島から日本に帰国しようと空港にいたところ、1981年の件でロス市警によって逮捕。その3日後2008年2月25日の公判では三浦被告人が事件について話す被告人質問が予定されていましたが、開廷はしたものの被告人不在により延期となりました。
そして10月11日にロス市警内の留置場で三浦被告人の死亡が確認。コンビニでのサプリメント万引き事件は12月15日に被告人死亡を理由に公訴棄却となり、未解決事件となったのでした。