同棲をきっかけに態度が急変
2人が知り合い交際を始めるまで時間はかからなかった。何度か食事を重ね、出会ってから1カ月ほど経った2020年の3月頃には交際がスタートした。
「髙島がオーナーのバーで、飲んでいる時に告白されました。髙島との会話はいつも楽しくて面白い人だなと思っていたので、断る理由も特になく告白を受け入れました。今まで出会ったことのないくらい個性的な人で、付き合ってから好きな気持ちはさらに強くなりました。
最初はすごく良い彼氏だったんですよ。全国各地に旅行に連れて行ってくれて、一緒に動物園や水族館に行ったこともいい思い出です。私の母の誕生日にプレゼントを買ってくれたこともありました。家族を大事にしてくれる優しい一面にも惹かれました」
交際から1カ月もせず、2人は髙島氏の住む千代田区にある高級マンションで同棲を始めることになった。しかしこの同棲が香織さんにとって悪夢の始まりだった。髙島氏の香織さんに対する態度が、急変していったのだという。
「突き殺す!チェスト!」酒に酔った髙島氏の暴行
「お酒を飲むと性格が180度変わってしまうんです。昼は『愛してる』などの言葉をかけてくれていたので、昼の髙島のことは私も好きでした。ですが、夜にお酒を飲んで帰ってくると、人が変わったように暴力的になってしまう。
何に対してか分からないのですが、突然『うおおお殺すぞ』と家の中で暴れ回って家の中の物を蹴り飛ばしたり、物を投げつけてきたり。急に羽交い絞めにしてきたり、首を絞められることはしょっちゅうでした。EMSという電気パッドを無理やり付けられて、強い出力で電流を流されることも。『突き殺す! チェスト!』と私に向けて傘を剣のように振り回してきた時は命の危険を感じました。交際終盤、夜の髙島は、ほぼ毎日そのような状況でした」
交際していくにつれて、暴力性はエスカレートしていったという。そして2021年6月、ついに大きなトラブルへ発展してしまう。
「髙島が借りていた港区にあるタワマンの部屋に、ふと荷物を取りに行った時のことです。部屋に入ると男女10数人でパーティが開かれていました。そこで髙島を探すと、小部屋で髙島を発見しました。髙島は両脇に若い女性を抱え横たわっていました。そこで何をしてるのかと問い詰めると、『お前には関係ないだろ』と突き飛ばされたんです。
その後の記憶は曖昧なのですが、最終的に口論になって髙島から左目あたりを殴られたことは覚えています。でも翌朝、左目の怪我について髙島からは『この怪我はお前が暴れて転んだんだぞ』と言われました」
香織さんが当時の写真を見せてくれた。左目付近が痛々しく青紫色に腫れ上がっている。