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首を絞めながら「言うこと聞かねえと、殺すっけなあ」…女性の下着に付着した体液、20歳女性を殺害した“真犯人”は――2022年BEST5

新発田・女性連れ去り殺害事件 裁判ルポ#1

2022/12/30

genre : ニュース, 社会

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 法廷では、起訴事実について力強く否認した喜納被告に続いて弁護人が立ち上がり「喜納さんは公訴事実に書かれているようなことはしていません。そもそも事件があったかも争います。もし事件があったとしても、喜納さんは関与しておらず無罪です」と、Aさん死亡の事件性、また事件であったとしても喜納被告が犯人であることを争うと主張した。

 彼が刑事裁判で“無関係”だと主張するのは初めてではない。冒頭で述べたように7年前の新潟地裁での初公判罪状認否でも、強姦致死について、こう言っていた。

「私は関係していません」

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女性の下着に付着していた体液

 新発田市では2013年から2014年にかけ、若い女性が事件に巻き込まれる事案が立て続けに起こった。

 2013年8月2日、同市で女性Bさん(当時30代)が、その翌日にCさん(当時10代)が強姦の被害に遭った。9月には同市内のアパート駐車場で車4台が燃える火災が発生し、うち1台からDさん(当時24)の遺体が見つかる。遺体の肺や気道には煙を吸い込んだ形跡がなく、現場には油を撒かれた跡があり、死後に車を燃やされた可能性をうかがわせた。

 さらに同年11月22日、同市在住のEさん(当時22)が行方不明に。12月にはFさん(当時20代)が運転していた車に乗り込んできた男に連れ去られそうになったが、抵抗して被害を免れるという事案が発生。翌14年の4月7日、行方不明となっていたEさんが遺体で見つかる。藪の中に横たわっていたEさんの遺体は衣類を身につけた状態で白骨化していたが、その下着に付着していた体液のDNA型鑑定により喜納被告の関与が疑われることとなった。

写真はイメージ ©iStock.com

2018年に無期懲役が確定

 まず2014年5月にBさんとCさんに対する強姦容疑で逮捕され、さらに同年6月、Fさんに対するわいせつ略取未遂容疑で逮捕された喜納被告は、翌日に新潟地裁での勾留質問中に裁判所の窓から逃走を図った。およそ5分後に確保されたが、これにより逃走容疑でも現行犯逮捕される。同年7月、藪の中で遺体となって発見されたEさんに対する殺人容疑でも逮捕されるに至った。