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“りくりゅう”三浦璃来・木原龍一組「気持ちの整理がつかない」3年ぶりの出場だった全日本選手権への思い

source : 提携メディア

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2022-2023シーズンの目標として、「ショートプログラム75点、フリー145点、合計225点」を掲げる。達成したら、三浦がまだ食べたことのない「コストコのティラミス」がご褒美で食べられるという。

そんな今シーズン、勢いが止まらない2人。出場した大会はすべて優勝している。

初戦のGPスケートカナダで、グランプリシリーズで初めてとなる優勝を果たす。続くNHK杯ではショートで目標としていた75点超えを達成。

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安定感のある演技でGPシリーズを2連勝し、GPファイナル進出を決めた。

去年も出場が決まっていたGPファイナルは、コロナ禍で中止に。ようやく出場が叶ったGPファイナルで、今年はショート・フリーともに1位で完全優勝をおさめ、キスアンドクライでは涙を流した。

ショートに込めた思いが2人の道のりと重なる

2人は2019年8月からカナダ・トロントを拠点としている。三浦は当時まだ、高校生だった。

今年7月取材に訪れると、今シーズン一新したショートプログラムとフリーを練習していた。

トロントのリンクで練習に励む

結成後、コロナ禍によりほとんどの大会が中止に追い込まれたことで、出場機会を失った。そんな苦しいときを2人で乗り越えてきたのが、トロントのリンクだ。新型コロナウイルスの影響によりリンクが規制された際には、真冬の中、外でアップしていたこともあるという。

今シーズンのショートは「You'll never walk alone」。歌詞の通り、「決して1人じゃここまで来られなかった」という思いが込められている。

木原は自分たちの成長はブルーノコーチのおかげだと感謝した

木原は、その思いが自分たちの道のりと重なると話す。

「僕たちもここ(トロント)に来たとき、たくさんの人に支えられて乗り越えてきて。コロナの時期も現地の方々に助けていただいた。去年の五輪、世界選手権と乗り切るのは決して1人じゃできなかった。チームもそうですし、璃来ちゃんもいなかったら僕たちは来ることができなかった。(コーチの)ブルーノ(・マルコット)もいなかったらここまで成長することはできなかった。そんな思いを込めたプログラム」