優香の「妹分」というより友達だった
――当時は出版社の景気もよかったですし、グラビアでは海外のいろんな国に行けたのではありませんか。
堀越 モルディブ、タイ、インド、あとパリにも。でも、自分としてはグラビアアイドルではないと思ってました。このレールは優香さんが引いてくれたもので、私はそこを後ろから走っているだけ。グラビアも優香さんほど上手じゃないので、私は違うと思っていました。
――キャッチフレーズは「優香の妹分」でしたし、優香さんとは期間限定のアイドルユニット「ニトロ」でも一緒でしたね。
堀越 そうですね。すごく良くしていただいていました。東京の高校に移ってからは、ホリプロの寮暮らしになったんです。当時は深田恭子さんに、優香さんもいて。
若い頃ってお腹がすくじゃないですか。寮には厳しいおじいさんとおばあさんがいたんですが、あるとき、優香さんに「今行ったらばれないから行こうよ」と誘われて、寮の台所でトーストを焼いて食べようとしたんです。
でもトーストが焼けた瞬間に「何やってるの!」とおばあさんに気づかれて。「どっちが誘ったの!」と怒られたら、優香さんは「私が誘われました」と言って、先輩ひどいと思いました(笑)。
私は当時、太っているから食べちゃダメだと言われていたので、優香さんのせいで余計に怒られましたね。
優香さんは私が仕事でつらいときは、寮のドアの下から「がんばってね」というメモを入れてくれたり、すごく優しいんですけど、大人がいると怒られないようにする。要領がいいんですよね(笑)。優香さんは癒やし系と言われていたんですけど、ぜんぜん癒やされなかったです。実際はしっかりした方でした。
――優香さん以外でも、芸能界で仲が良かった方はいますか。
堀越 みんな先輩と後輩の関係になっちゃうんで、お友達ができていないんですよね。やっぱり優香さんが一番遊んでくれました。
優香さんにはドライブに連れていってもらったこともあります。当時の車種はボルボだったかな。助手席に乗せてもらって、夜に東京タワーの下に連れて行ってくれたり。妹分ですけど、実際は友達みたいな感じで接してくれました。