自身のYouTubeチャンネル「里崎チャンネル」が登録者数57万人(2022年12月23日時点)を突破するなど、引退後も活躍し続けている元プロ野球選手の里崎智也氏。2021年度にはYouTubeを含めた収入が1億円を突破し、現役時代同様、「1億円プレイヤー」となった。

 ここでは、そんな里崎氏が、なぜ引退後に成功できたのかを明かした著書『YouTube「里崎チャンネル」はなぜ当たったのか 再び1億円プレイヤーになるまでにしたこと全部』より一部を抜粋してお届けする。(全2回の1回目/2回目に続く)

里崎智也氏(『YouTube「里崎チャンネル」はなぜ当たったのか 再び1億円プレイヤーになるまでにしたこと全部』より)

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YouTube過激発言でテレビの仕事が減るブーメラン現象

 テレビやラジオとYouTubeの最大の違いは何か。僕はこう答えます。

 テレビやラジオはスポンサーに配慮しなければならず、場合によっては誰か謝らなければならない人が出てくることがある

 もしテレビやラジオで、出演者がある事柄に対してあることないこと暴言を吐き、それをきっかけに炎上してしまったとします。その番組のSNSには視聴者からの猛烈なクレームが押し寄せることでしょう。さらに放送している局側の電話も同様に痛烈な意見を伝える声が集中するはずです。

 ただ、本当に厄介なのは視聴者からのクレームというよりも、「あの発言はちょっと……貴局はどうご判断されますか」などとシビアな意見を言ってくるスポンサー筋です。番組はスポンサー企業からの協賛によって成り立っていますから。

 局のお偉いさんたちは収拾のために先方への謝罪行脚に回ったりするのかもしれませんけれど、そうなると暴言の主もただでは済まされません。暴言を吐いたのが局の社員などであれば当分の間謹慎、外部のタレントであれば降板などの処分が下されることでしょう。

 僕のことをテレビやラジオで好きに意見を言っているヤツと思っている人もいるかもしれませんが、こういう最低限のルールは守っているんですよ。

 一方、YouTubeはちょっと勝手が違います。少々過激なことを言って炎上してしまっても「再生回数が稼げるから全然OK」と、むしろ炎上商法を堂々と公言するYouTuberも珍しくありません。物議を醸そうがなんだろうが痛くもかゆくもない。こういう発想はテレビやラジオにはありませんよね。