意見や主張とは不思議なもので、「どちらかに寄ったことを言おう」と考えてしまうと、自分の意見ではなくなってしまうことが多いです。本心としての意見ではない作為的な意見を言ってしまうと、冷めた言葉になりがちです。
例えば、多数派に支持されるような意見をしたとします。単純に自分の味方になる人を増やしたいのであれば、その手もアリかもしれません。でも、その根底で本心から多数派の意見を支持しているのでなければ、自分の意見ではなく、同調しているだけに過ぎません。そんなことをするくらいなら、黙っていたほうがよほどマシ。
だから僕のことをインフルエンサーだと言われても、今1つピンときてないんです。影響力を与えられる人間だなんて考えたこともない。仮に僕の発信に影響を受けた人がいたのなら、結果的にそうなっただけだと思いますよ。
いずれにしても、ぶれないことです。軸、すなわち「自分の考え」があるか否か。それに尽きます。人気が出たら守りに入るとか、逆にこれまで以上に攻めたことを言うのでもなく、これまで通りを貫く。それが一番大事なんです。
YouTubeにもやがて終わりがくることを自覚せよ
今は多くの人がYouTubeで動画を制作していますが、これが10年、20年後も続いているかと言われれば、僕は未来永劫続いていくものじゃないと思っています。
今でこそ僕は、「自分が喋りたいことを世の中に発信していく」ことを信条に、YouTubeの動画を上げていますが、これから先、YouTube以上に魅力的なSNSが登場してくれば廃れていくことだって十分あり得ます。
そのとき、どうするか? 僕は焦りもせず、悲観的になることもなく、淡々といつもの日常を過ごしているでしょう。なぜなら今のこの時点でも、「YouTubeが終わりを迎えることを覚悟している」から。心のどこかで「これがいつまでも続くわけないよなあ」と思っているんです。
「何か新しいビジネスになるネタはないかな」と、日頃から情報集めは怠っていません。無論、そうしたからといって新たなビジネスをすぐにスタートできるわけもありませんけど、何もしないよりはずっとマシです。
次のビジネスに向けた弾込めは忘れずに
そもそも僕の強みは「YouTubeだけで生きていない」ということ。
僕の本業はYouTubeじゃありません。野球解説を軸として、テレビやラジオのプロ野球中継の解説やスポーツ紙の評論、野球教室の講師をしたり、ビジネスパーソン向けの講演会で話をすることだってあります。稼ぎの大半はYouTube以外の活動ですからね。詳細は規約上言えませんけど、稼ぎ全体の半分以下。だから、今日でYouTubeが終わってしまっても、失職するなどの悩みは一切ないんです。
今、YouTubeで稼いでいる人はもちろん、これからYouTubeで稼ごうと考えている人も、これだけは肝に銘じておくべきだと思います。
YouTubeで食っていける状況は永遠には続かない。次のビジネスに向けた弾込めは忘れずに。
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