自身のYouTubeチャンネル「里崎チャンネル」が登録者数57万人(2022年12月23日時点)を突破するなど、引退後も活躍し続けている元プロ野球選手の里崎智也氏。2021年度にはYouTubeを含めた収入が1億円を突破し、現役時代同様、「1億円プレイヤー」となった。

 ここでは、そんな里崎氏が、なぜ引退後に成功できたのかを明かした著書『YouTube「里崎チャンネル」はなぜ当たったのか 再び1億円プレイヤーになるまでにしたこと全部』より一部を抜粋してお届けする。(全2回の2回目/1回目から続く)

里崎智也氏(『YouTube「里崎チャンネル」はなぜ当たったのか 再び1億円プレイヤーになるまでにしたこと全部』より)

◆◆◆

ADVERTISEMENT

引退後の年商はこうして1億円を超えていきました

 おかげさまで、僕の収入は引退後もずっと右肩上がりをキープすることができています。やはり、「どんな仕事でも引き受けてきた」ことが大きかったと思います。

 一流選手の年俸というと、1億円という線引きがありますけれど、僕が1億円プレイヤーになれたのは、現役時代の2007年。引退後もこの金額を目標にやってきたわけですけれど、選手として圧倒的な成績を残したわけじゃなく、プロ野球の中でもマイナーなロッテ出身の僕が、「引退しても1億円!」と公言するなんて、鼻で笑っていた人もいたことでしょう。

 そんな大方の予想を裏切り、僕は21年に1億円を突破しました。

 それまでの年収の変遷ですけれど、引退した翌年の15年はガクンと下がるものなので、まさに「来るもの拒まず」の状態で仕事を受けてましたが、どうにか年収2000万円くらいでした。

 16年は前年に引き続き、来た仕事は原則すべてこなしていたところ、それらに加えてテレビやラジオのレギュラー仕事も入ってきて、収入が上昇気流に乗ってきたんです。

株と同様に力を入れ始めた「YouTube」

 そうして17年から19年も仕事が順調に入っていき、20年もさらに頑張るぞ……と思っていたところに、新型コロナウイルスの蔓延でプロ野球の開幕が延期。数カ月間ですが、いつもの解説の仕事がキャンセルになったため、引退後初めてと言っていいくらい自由な時間ができました。

 この空き時間に僕は何をしていたのかというと、これまでもやっていた「株」をさらに独学で勉強してみたところ、おかげさまでグッと儲けが出たんです。

 そして株と同様に、力を入れ始めたのがYouTube。

 動画投稿自体はやってはいたし、YouTuberが結構稼いでいるということは知ってはいたものの、それほど傾注していたわけではなかったんです。どうせならこの機会にもっとやってみるかと思い、『里崎チャンネル』の定番となった「12球団全試合総チェック」とか、前述の「プロスピA」や競馬の動画を上げていったんです。結果的にこれが当たって、3年経った今ではチャンネル登録者数が55万人を超えるまでになりました。