現役選手が引退すると、大半は指導者に、まずはコーチとしてユニフォームを着ることを目標にするものです。けれども、コーチの年俸の相場はチームにもよりますけど、800万~1500万円で、ヘッドコーチで2000万~3000万円くらいなんです。
低い年俸でもコーチの仕事を受けざるを得ない理由
ちょっとシミュレーションしてみましょう。仮に年俸1000万円の3年契約だったとしたら、手取りはざっくりと見て600万~650万円くらい。3年の契約が満了した翌年はその前年の年俸から税金がかかってきます。次の仕事が決まっていなければ、家計は厄介なことになります。
契約内容にもよりますけど、日本一になった翌年に降格とか切られるコーチもいたりしますから、必ずしも成果主義的な査定をしてもらえるわけでもない。選手の年俸交渉とは違って、基本、球団からの言い値で年俸が決まるケースが多いらしいんです。
低い年俸でも受けざるを得ないのは、コーチの枠という需要に比べて、コーチになりたい(再びユニフォームを着たい)という供給が多すぎるからなんだと思います。しかも、契約更改前の11月あたりからはクビと隣り合わせになるわけで、来季のことを考えて眠れなくなるコーチって多いみたいですね。
ちなみに、監督は年俸6000万円くらいの人もいるようです。以前は最低1億円と言われた時代もありましたけど、世知辛い世の中ですね。選手の年俸の相場は上がっているんですけど、指導者は厳しい現実なんです。
だいぶ話が逸れました。再びユニフォームを着ることの旨味のなさを考えた僕は、外の世界に飛び出しました。再び1億円プレイヤーになるまでに稼げるようになったのは、ズバリ、馬車馬のように働いたから今がある
新たな仕事に挑戦していくのがモットー
僕のスケジュール帳は、おかげさまで引退後からずっと予定が埋まっています。野球解説、講演会、野球教室、YouTubeと、仕事がひっきりなしだったからこそ稼げた金額だともいえるでしょうね。
けれども、こんなことも考えるのです。もし僕が今、大きな病気で倒れてしまったら、その後の稼ぎはどうなるのか――。
当然、収入はゼロになりますよね。収入がなくなった状況で、再び1億円稼ぐための、気力と体力を持ち続けて勝負できるのかということです。年齢を重ねていけば、気力、体力ともに今よりも徐々に落ちていくのが普通です。もはやこれまでのように馬車馬のごとく働くのは不可能でしょう。
そこで思うのが、「働かずに1億円稼ぐ方法はあるのか」。
僕にとっては、とてつもなく高いハードルです。正直なところ、今はまだその方法さえ見つけられていません。
どうあれ、新たな仕事に挑戦していくのが僕のモットー。単純に考えれば、不動産収入、株式投資などがパッと浮かびますが、それ以外にも不労所得ってこれから出てくるのかもしれませんからね。
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